成長の瞬間は風がふく。
親子サッカーに参加してきた。
我が家は埼玉にある。
ここはサッカーに熱い街・浦和。
サポーターが熱心なことで有名な浦和レッズの本拠地は、試合になるとそこかしこに赤い旗がたなびく。
商店街?
いえいえ。 普通の一軒家に、です。
うちの近所でも赤い旗が掲げられ「ああ、今日試合なんだなぁ」と一目でわかる。
ついでに、コアなレッズファンがいるってこともわかる。
熱量高いサッカーチームは、子ども向けのサッカーでももちろん熱い。
「お父さんお母さん!! 今日はよろしくお願いします!!」
若いコーチが元気よく挨拶をしてくれる。
正直なところ。
最初の頃は、ドン引いていた。
「うわぁ……熱いなぁ……」
そうでなくとも、球技は苦手。
まして、足でボールを操るなんて。
運動音痴からしたら、なんでできるのかわからない。
どうなってるのかもわからない。
それなのに、親子でサッカーをせねばならない。
腰が引けたまま始まった親子サッカーでは、大人もどんどんボールに触るよう言われる。
転がって欲しい方向になかなか進まないボールにモヤモヤが募る。
もどかしい。
息子も同じようで、外すたびに「ああっ!!」と叫ぶ。
だけど、少しずつ当てられる確率が上がってきた。
次男の笑顔の数が増えてきた。
思ったところに蹴られた瞬間はすごく気分がいい。
いい調子になってきたところで、試合に突入。
親も子も一緒になって走り回った。
普段の仕事じゃ、冷や汗しかかかないけれど。
この汗は、爽やかな秋の風を連れてくる気がした。
帰り道。
「ぼく、もっとサッカーやりたい」
初めての次男の言葉に、思わず顔を見る。
自分のチームが勝った瞬間誇らしげにバンザイを叫んだ次男は、少年の顔になっていた。
【 自己紹介 】
好奇心で「できない」の壁を突破する雑食系ライター。
本ライティング&インスタ・アメブロ代行&HP作成
放課後ライティング倶楽部所属
シャンプーハットてつじさんの著書『プロセスマニア』をきっかけに本ライターの道へ進みました。
前職は小学校の先生。
埼玉に『プロセスマニア』のサードプレイスと「女性が輝く出版社」を作るため活動中です!
プライベートは小6と小2の男子2人・性格が猫な旦那との4人暮らし。
よろしくお願いします(*^^*)
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