018.「赤い花」


不完全なこの世界の中に
命を授かり生まれる僕たち
皆似たような形の模造品
誰かが通ってったあとの道を
その誰かの足跡の上を
踏んで歩くように教えられている

神も仏も居ないことさえ
まだ誰も証明出来やしないなんて
いつの間にか夢さえ無くなってく
世の中回す歯車へなっていく

なんでだろうあの異端児にちょっと憧れている
彼の通った道に赤い花が咲いている

貴方のようになりたくて貴方の後に続く
それでもこのモヤモヤは収まらず
貴方の足跡辿ったとしても 何も変わらない
この道なんて 進むだけムダかもな

歯車だって異端児だって
誰かの創った道だから
僕は満たされないんだろう

まだ誰も行ったことのない
未知へと続く道を歩こう
自分で道を切り開きながら
困難にぶち当たったとしても
前例なんか一つも無いのよ
「お手本に甘えてたんだな」と知る

一体 何枚目の高い壁だろう
のり越える度に増えていく気がして
こんな努力もどうせ無駄なんだろう
ゴールにつくことなく果ててく命

なぜなんだろう他の皆のほうが楽しく見える
僕の花より赤い花がこっちを見て笑う

貴方のようになりたくてオリジナルの道を行く
それでもこの心は疼いたまま
道を創って壁のり越えて それでも変わらない
この命なんて 意味なんか無いのかな

赤い花なんて青い春なんて
振り返った僕の道には何一つ
残ってはいなかったんだ

灰色に染まった視界 なにもかもが色失い
「この道さえ間違いかい?」
こんなモノクロの道 続く先なんて見えない
真っ黒になった僕の足跡

軌跡なんて何一つ残らず幻
奇跡の一つも起こらない

眠り起きるそのサイクルの中で
疲れてしまって足をとめてしまう
逃げるのはダメか逃げてしまいたいな
道なんて無視して好きなように進めばいいか

貴方のように赤い花を咲かせたいそんな願いは
好きなように進めばいつか叶うかな
こんな僕を変わった僕を 皆はきっとこう呼ぶ
「異端児」だなって それこそが正解だろう?

自由奔放に風が吹くように
フラフラ歩いてればいつか
赤い花は咲くんだろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?