心の健康のための「メンタルケア」方法 - cotreeメンバー編
あなたは普段どんなふうに自分の心と向き合い、メンタルケアをおこなっていますか?
「肌や髪のケアは意識的にするけど、心のケアはおざなりにしがち……」
「心の健康のために、どんなことをすればいいのかわからない」
「みんなはどんなふうにメンタルケアをしているのか知りたい」
そんなふうに思っている方もいるかもしれません。
オンラインカウンセリングサービスを提供するcotreeのメンバーは、自分の心の状態と向き合い、意識してセルフケアをおこなう人が多いです。心の健康のため、普段どんな工夫をしているのでしょうか?
今回はcotreeメンバー3名に、3つの状況での「メンタルケア」方法を聞いてみました。個人が実践するメンタルケアの一例として、参考になればうれしいです。
【cotreeメンバーの「メンタルケア」方法 】
1) 感情のモニタリングや、気持ちの整理をしたいときにどんなことをしていますか?
2) 心の状態がすこし不安定なとき のメンタルケア方法は?
3) 心が不調なとき、落ち込みや不安がつよいとき のメンタルケア方法は?
ひらやまさんのメンタルケア
ひらやま
cotreeのCOO & CN(note)O。自身の経験からメンタルヘルスケアの大切さに気付き、2018年にcotreeに参画。
SNS : note / Twitter
1)感情のモニタリングや、気持ちの整理をしたいとき
気持ちの整理をしたいときは、文章を書きます。思っていることを箇条書きで書きだして、しんどさの「大きさ」と「緊急度」で分けます。そこで順位付けをして、大事なものからアクションに落としこんでいきます。
あとは誰かとしゃべります。安全な関係のなかで「いま、これを考えてるんだけど」って聞いてみるんです。意外としゃべりながら解決しちゃうこともあるので。毎日のように「書くこと」と「話すこと」は続けていますね。
2) 心の状態がすこし不安定なとき
心が不調だと体調に出るので、そうなる前に定期的に専門家に頼ります。僕の場合は、カウンセリング(月1回)、マッサージ(隔週1回)、髪を切りにいく(1ヶ月~1ヶ月半に1回)ですね。フィジカルやメンタルの専門家に頼って1時間くらい“ただそれだけの時間”をつくっています。自分をケアするための習慣って中期的にみていいな、という実感があるので。
カウンセリングは月1で受けていてだいぶ日常化してますね。僕はそのときに話したいことを自由に話しています。誰にも話せないようなテーマも話せるし、話して必ずよくなるかわからないけど話してもいい場という感じ。でも、いつも何かしら気づきがあるので信頼感はあります。カウンセリングは自分の思考を深める有意義な時間になっていますね。
3) 心が不調なとき、落ち込みや不安がつよいとき
体調に出てしまうので仕事を休んで基本的に何もしないです。季節の変わりめに出やすいのでそこはしょうがないなと思い、そのときが終わるのを待ちます。こういうときに何かをしたり、考えたりするとつらいので、TwitterやSlackも開かないです。自分がコントロールしやすいのは心より体だと思っているので、フィジカル寄りのことをしますね。やることは、寝る、ごはんを食べる、散歩するくらい。
あとは、眠れなくても自分を責めないとか、そういうメンタルセットはあるかもしれないです。
たかれんさんのメンタルケア
たかれん
cotreeのカスタマーサポート担当。#cotreeお茶会 などの企画をおこなう、cotreeで“ユーザーに一番ちかいひと”。
SNS : note / Twitter
1)感情のモニタリングや、気持ちの整理をしたいとき
もともと感情の機微に鈍いタイプなので、感情を見つめ直す時間として月1回程度、カウンセリングを受けています。あとは身体の調子が心の浮き沈みと同期しやすいので、体調面のモニタリングかな。特に睡眠は、専用のアプリを使って就寝・起床時刻や熟睡度を記録しています。
気持ちの整理をしたいときは、言語化ができるとけっこうスッキリするので、noteを書いたり、以前読んだ小説のなかから自分に合う言葉を探したりします。
2) 心の状態がすこし不安定なとき
不安と向き合うことがとても苦手なので、外出したり、いつもは聴かないジャンルの音楽を聞いたり、意識的に変化・刺激をつくっています。気持ちを落ち着かせてから、カウンセリングなどの場で「なんで不安が大きくなったのか?」を考えることが多いです。
あとメンタルケアではないのですが、不安定なときこそ、適度な運動や三食の食事など、生活リズムを崩さないことも大事にしています。
3) 心が不調なとき、落ち込みや不安がつよいとき
不調なときはおとなしく美味しいもの食べて、ベッドでゴロゴロして、ゲームをして過ごしちゃいます。ただ、あまりに長引くとだんだん罪悪感が芽生えてくるんですよね……。そういうときは、動ければですが、例えば食器を一枚でも洗うとか、何か「役に立てる」と実感できることをやるようにしています。
無理をすると不調が長引くので、負荷の軽いタスクに集中したり、出かける用事はキャンセルしたり、日々の負担を下げることを心がけています。
はとだのメンタルケア
はとだ
cotreeのエディター。2020年にジョインし、主に記事の編集・ライティングなどを担当。
SNS : note / Twitter
1)感情のモニタリングや、気持ちの整理をしたいとき
朝起きて布団に入ったまま(あるいは身支度をしながら)「体調」と「気分」を心のなかで実況中継します。例えば「きょうは頭痛がすこしあるなぁ、眼精疲労かな。気分はやや重たい。タスクが詰まってるからだな」と。そのあと自分を他者と見立てて言葉をかけます。「きょうは目を休ませる時間をつくってみよう。タスクが多いけどひとつずつ着実に片付ければ大丈夫!」という感じです。
cotreeでは、出勤時にSlackで稼働報告と「体調」「気分」を書くんです。そこで「体調」と「気分」をモニタリングする習慣ができ、出勤日以外も自分の状態を確認するようになりました。
2) 心の状態がすこし不安定なとき
もやもやする感情を書いて吐き出します。昔はよくペンを持ってノートに書いていましたが、いまは日記を書くような感覚でNotionに書き残しています。ひたすら感情を書くだけの場合もあるし、きっかけとなる出来事を紐解いたり、自分なりの対処法を考えてアクションをリスト化したりすることもあります。
誰にも見せないことを前提として自分に嘘をつかずに書くことと、出てきた感情を否定しないことを大切にしています。
3) 心が不調なとき、落ち込みや不安がつよいとき
心が不調なときはたいてい体調もよくないので、なるべく休むようにしています。以前は「これくらい大丈夫だろう」と無理をして、ますます悪化させていました……。悪化すると回復までに時間がかかり、周りの人に迷惑をかけることもあるので、自分に言い聞かせて休むようにします。
不調な状態からすこし回復できたら、カウンセリングを受けます。「困ったときはカウンセリングを受けてもいい」と思えるだけでも気持ちがすこし楽になるので、わたしにとっては「お守り」のような存在です。
今回はcotreeメンバー3名の、メンタルケア方法を紹介しました。
「文章を書く」「カウンセリングを受ける」など共通する方法もありましたが、そのおこない方や状況のタイミングなどは三人三様。個人が実践するメンタルケアの一例として、参考になればうれしいです。
カウンセリングもひとつの選択肢
ここでも紹介したように、メンタルケアのひとつとして「カウンセリングを受ける」という選択肢もあります。心が不調なときだけでなく、心の健康度が高いときや、定期的に受ける方もいらっしゃいます。
ひとりで感情が整理しきれないとき、対話と通してしっかり自分と向き合いたいとき、実績を積んだ経験豊富なカウンセラーに相談したいとき、オンラインカウンセリング「cotree」の利用もご検討いただけるとうれしいです。あなたに合ったメンタルケアが見つかりますように。
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次回は、cotreeのカウンセラー、コーチが実践するメンタルケア方法を紹介する予定です。セラピストならではの視点で様々なアプローチを紹介します。お楽しみに!
編集・文:はとだ 人物撮影:細谷 聡(MetroSpace Inc.)