エリーの配信後期#27「くらして 前田浩一さん」

「生活のためのことはすべて仕事」

いつから仕事=お金がもらえないと、と考えるようになってしまったんだろう。生活のためのことはすべて仕事だ、とかそういう感覚があるから、くらしてや大網には良い空気が流れている(だろう/まだ行ったことはないので…)のだと感じました。

この集落を、この集落として残していく。でもその中には新旧の入れ替えがあったり、ちょっとバージョンアップしていたりして。それはとても理想的な新陳代謝のかたちなのかもしれない。

今回も途中で消えてしまったけれど……配信終了後、zoomに戻れて3人でお話する中で「今の大網はおじいちゃん・おばあちゃんもいて、子どもも居て、いい状態だけど。10数年立つと亡くなる方もでて、子どもも外に出ていく(15歳になると高校に行くためにでることになる)から、考えないとなぁ」とお話されていました。

こうやって、クルクルといい時と踏ん張る時が周っていって。でも、10数年後の大網にいるのは今から年を重ねていった前田さんたちで。移住してくることになった若者たちにとって、動きやすい、いい集落になっているのではないかなと。良い循環が巡っていくのではないかなと。

とても、気持ちの良い世界を見せてもらった。そんな回でした。

ゲスト紹介

第3シーズン最後のテーマは「地域で場を持ち、人を呼び寄せる活動をする人」。いつもどおり3週に分けて、ゲスト3名をお呼びします。

場の運営を伴う活動や事業を持ち、地域や周辺の人たちを知り、ファンとしてたまに訪れる人から移住する人まで、いわゆる関係人口的に関わりを作り出している。
その一方で、場を持つことは「訪ねることができる」という分かりやすさがある裏側に、見えている以上の大変さもあると容易に想像できます。
さらにコロナ下で、継続していく難しさが増す中、人が一度は消え、また戻り始めている、場の「今」を聞いてみたいと思います。

今回のゲストは長野県小谷村(おたりむら)大網(おあみ)にある「くらして」の前田浩一(まえだこういち)さんです。

前田さんは、和歌山生まれ 大阪育ち。大学卒業後、イギリス・カナダへの留学を経て、公益 財団 法人 日本アウトワード・バウンド協会、OBJで人の成長に関わる仕事をスタートします。2013年秋にはOBJを退職し、翌年2014年春、OBJの仲間と「くらして」を始めたそうです。

田畑を耕し、山の恵みをいただき、お祭りなどの伝統を守り、お互いを思いやり、手を差し伸べ受け入れる…
そのような大網(おあみ)に今も残る古き良き日本の暮らしを、大網のおじいちゃん・おばあちゃんたちから学び、子どもたちの世代につなげていくことを使命と活動をされています。

大網 農山村 体験交流施設「つちのいえ」を拠点に、山仕事や野良仕事、
栃餅(とちもち)の製造販売、炭焼き、つちのいえでの体験や宿泊の受け入れを生業としている他、塩の道や雨飾山(あまかざりやま)登山道の整備、村普請(むらぶしん)、季節ごとの祭りや公民館の運営など地元大網の様々な仕事にも協力しているそうです。

前田さん、今日はよろしくお願いいたします。

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