31歳ひとり暮らしの私が子宮筋腫の手術をする話④の3 大学附属病院への転医
こんにちは。こんばんは。はじめまして、ことりです。
今回は大学附属病院の産婦人科、漢方外来の初受診の時の話です。
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まずは紹介状を持って外来受付へ
初めての受診だったためか、受付の方が産婦人科待合まで付き添って案内してくれました。すごい丁寧!もうここで感動。
身長体重の測定、血圧の測定、漢方用の体質に関する質問表を記入して予約時間を待ちました。
そしてとうとう初めての診察。とてもやさしい雰囲気の女医さん。これまでの経緯を話しました。
「それは大変でしたね。筋腫の部位によっては、大きさや数に関わらず出血や痛みが重く出る場合があるんです。
「対処としては今も飲んでおられる低用量ピル、漢方、手術による筋腫の摘出、生理を完全に止める薬、子宮の摘出等いろいろな選択肢があります。」
「かかりつけのお医者さんでも色々検査されていると思いますが、ここでも詳しく見てみて、今困っておられる出血が少しでも軽くなるように、どうしていくか相談しましょう。」
「頸がんの検査は毎年されているようなので、体癌の検査、内診、子宮鏡検査等も必要ですね。」
と言われて、まずは血液検査に回りました。
採血を終えて外来待合に戻ると、ものすごい眠気が。。。
うとうとしながら待っていると、慌てたような看護師さんに声をかけられて診察室へ。
ぼやっとしながら椅子に座った私に、医師は検査結果を印刷しながら
「ふらふらしませんか?大丈夫ですか?」と心配そうに顔を覗き込みます。
私はまだぼやっとしていたので「すみません、うとうとしていただけです。」と返すと、
「貧血の値が悪いんです。これは検査している場合じゃありません。普通は院外処方なのですが、院内で出すので今すぐ鉄剤を飲んでください!」
と言われて唖然。
「え、そんなに?でもふらふらしないんですが。。。」と言うと、
「動悸がして収まらないことはありませんか?」
「……あ……そういえば…」
「最近、職場の階段を1階分登ると動悸がしばらく収まらないんですが、年齢のせいかと思ってたんですが。30代怖いなーと。」
「30代が普通の体調で階段1階分で動悸がするわけないじゃないですか!70代80代じゃあるまいし!!」
「…なるほど。もしかしてお風呂に入った時に動悸が収まらないのも…?」
「それも貧血です!正常値の半分以下です。普通に仕事や生活ができているのが驚きです。徐々に貧血が進むと体が慣れて自覚症状があまり出ない方もいるんですよ。」
「筋腫や月経過多等に科学的エビデンスのある漢方も一緒に出しておきますが、とにかくまずは貧血を改善することが第一です。漢方ではない止血剤も出しておきます。値が改善するまで運動は控えてください。ふらつきやめまい、動悸がひどくなるようなら、夜でも休日でも必ず誰か出ますから、いつでもすぐに電話をしてください。動けない場合は救急車を呼んでもかまいません。鉄剤で改善しない場合は、注射や輸血も検討しましょう。」
熱い説明と、いつでも電話するように、という言葉にとにかくすごくホッとしました。そして極めつけが、
「大変だったと思いますが、これから一緒に頑張りましょうね!」
ああ、この病院に来て本当に良かった。
心からそう思いました。
具体的に何か処置が始まったわけでも何でもなかったのですが、やっと光が見えた、そんな気がしたのです。
そこから、ルナベルは継続、漢方と鉄剤による治療が始まったのです。
・ルナベルULD 毎晩寝る前
・漢方 ツムラ25番 桂枝茯苓丸 朝昼晩 毎食前
・止血剤 トラネキサム酸 朝昼晩 毎食後
・鉄剤 クエン酸第一鉄Na錠50mg 朝晩 食後
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三週間後、貧血の値は倍まで上がりました。まだ正常値とはいえない値でしたが、検査はできるレベルだと言われました。
「どうですか?体が楽になりませんでしたか?」
改善してみると、体が軽く、日中の眠気もなく、階段や風呂での動悸が軽くなって、生活がずいぶん楽になりました。それを伝えると、
「そうでしょう。でもまだ正常値ではありませんからね、もっと元気になりますよ。」(ニッコリ)
診察を受けて嬉しくなれるってすごいですよね。受診がおっくうじゃないって素晴らしい。
普通の総合病院も同じだと思いますが、機械や検査をする医師の予約を別にとらなければいけないのは、開業医と違って手間ではあります。予約が埋まっていて期間が空いてしまうこともあるので。
私は運よく初診からひと月後にMRIと子宮鏡検査の予約がとれました。
長くなったので今回はここで。最後までお付き合いありがとうございます。
次回はMRIと子宮鏡検査の受診、結果を聞いた時のことを思い出します。