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遺影/ちいさな村の ちいさな愛しい物語③
仲良しのおばあちゃん(102歳)から
お電話がありました
何かご用があるようですが
いつもの声と少しちがいます
伺ったわたしに
おばあちゃんは言いました
「遺影を選んでほしいの」
おばあちゃんは
自分らしい最期の時のために
ひとつひとつ
支度を始められたのです
遺影は、もちろん
ご家族の皆さんで
決められることですが
せっかくのお気持ちだから
用意していてくれた写真を
一緒に拝見
き
微笑み/ちいさな村の ちいさな愛しい物語②
あれっと思ったのは
その人が去った後でした
その郵便配達員さんは
たまたま玄関先にいたわたしに
郵便物を手渡して下さったのですが
何かが違いました
その人は
微笑んでいたのです
お忙しいであろうに
静かな動作で
郵便物を届けることに
よろこびを感じておられる
そんな微笑みでした
それ以来
自宅のポストを覗くことが
以前にも増して楽しみになりました
郵便物を見つけるたびに
その人の微笑み
わたしのこと/はじめまして ①
わたしは
山あいの 小さな村に暮らす
高校生の息子の母です
若いお母さんから
100歳を越えたおばあちゃんまで
みんな お茶飲み友だち
いろんなものに包まれて
毎日を重ねながら
すてきなこと
大切に思ったことを
言葉にして のこしておきたい
ひとり 本を読む時間も大切
モンゴメリ オルコット
エレナ・ポーター 立原えりかさん
日本の古典や 思い出の絵本
きっと生涯のたからもの
お手紙もよ