推し花*ができるまで【サービス開発秘話】
みなさま、ども。田中えいじです☀️
当社がとつぜんの他業種へ乗り出した
推しの花を創るサービス、「推し花*」がどうやって作られ、どのような部分に気を使っているのかを経営者目線でお話したいと思います。
▼推し花*公式サイト
https://oshi-hana.com
1.発想と企画
はじまりはスタッフとの雑談から。
スタッフ『こんな投稿がTwitterであって(ツイート見せ〜)自分もいいなって思って、周りの友人に聞いたらみんな欲しいって言っていたんですよね。』
こんなふうに事実とデータに基づいたプレゼンをさらっとしてくるあたり、うちのスタッフは優秀だなぁ、と思ってみたり。
「では、それを会議にかけてみよう」
と、もう少し内容を詰める企画が始まりました。
そのあたりは、以下の記事にも書かれていますので、ご興味があれば一読してください。
2.マーケティング
今回やったマーケの手順は次の通りです。
特殊が市場のため、自社でマーケティング(という名の簡単な調査、検討)
①市場調査
ヲタク市場の調査、どのようなジャンルやマーケットが現在あるかの確認
②競合調査
同じ花を作るwebサービスがないか調査
③ターゲティング、セグメンテーション、ポジショニング
上記調査の結果、どのようなターゲットに合わせるか検討
④4Pの設定
プロダクト(Product)、プロモーション(Promotion)、プレイス(Place)、プライス(Price)の検討
上記内容で、Notionにどんどんまとめていきます。
Notionについては以下を参照すると捗ります。
(えぇ、Notionの回し者です。大好きNotion)
このステップでは情報をとにかくまとめる、共有することに重点をおきます。そうすることで、健忘録ともなり、尚且つすぐに共有でき意見交換ができます。
マーケティングで大切な考え方は、必要なデータ(情報)は必ずある!という強い気持ちとデータに対する客観性です。
客観性が欠けると、自分の都合の良いようにデータを分析してしまうので要注意ですね。
3.計画と目標
上記のマーケティングの作業で大体の骨子は形ができてきました。
では、実際に事業として成り立たせるためには、利益率の計算と売り上げ目標設定が重要です。
(遊びでやってるんじゃないんだ、本気でやっているんだ!)
まずは、このくらい売り上げたい!という目標を決めました。
そしてのその売り上げを達成するための中長期計画をたてます。
はじまりは緩やかにスタートしたいね、と話していました。
スロースタートで徐々に伸ばすのが事業では安定して良いとの考えです。
(それがまさか、あんな事になってしまうとはこの時点では誰も予想していません。)
4.設計と打ち合わせ
実際に計画に合わせた商品設計を行なっていきます。
ここで不可欠なのは、お花やさんとのやりとり。
当然お花やさんもやったことないタイプの事業ですから、ご理解いただきつつ、お花やさんにとっても利益がでるように、商品設計をしていきます。
ここまでで発案から1ヶ月が経過しています。
商品を売るために必要な考えは商品帯に幅を持たせ、顧客をどうやってリピートかつファンにしていくかということを考えていきます。
いわゆるカスタマーバリューってやつですね。
5.構築と問題点
[ショッピングサイト編]
ショッピングサイトをどう構築するかが課題でした。
いろいろ調べた結果、かなり自由に作れるWoocommerceをつかったサイトの構築で決定しました。
このWoocommerce、日本ではまだ馴染みがありませんが世界のシェアではShopifyにつづき、世界第2位で、Shopifyとちがい自由にカスタマイズできるのが特徴です。
(それにうちの場合、社内のリソースでまかなえますし。ボソ)
[配送体勢の構築]
もうひとつ、考えなければならなかったのが配送体勢の構築です。さまざまな宅配業者さんに問合せ、どの事業者がベストかを考慮した結果、日本郵政さんのゆうパックを利用することとしました。
どうしてゆうパックになったのかは、以下の理由の通り。
・複数の離れた花屋さんと契約する可能性があるため、1つの契約で複数箇所から配送できるようにしたかった
・配送時に商品の破損がないように、配送品質の考慮
6.リスクの回避
この事業を遂行するにあたり考えられるリスクがいくつもありました
【目に見えるもの】
・花のクオリティの担保
・配送時の破損
【目に見えないもの】
・顧客情報(個人情報)の保護
・キャッシュフロー
・バックオフィス関連の人的ミスを減らす
花のクオリティに関しては、とにかく何度も打ち合わせして、どのくらいのものをどのくらい入れお花を作るかを話合い、なんどもサンプルの制作をお願いしました。
そして、もっとも怖いのは個人情報保護の観点。
これに関しては最大限に気を使いました。
当たり前の施策ですがサイト自体には以下を
1.サイトの暗号化
2.ログイン情報の暗号化
3.決済のクレジットカード情報をサイト内部でもたない仕組み
(これでクレジットカード情報は絶対にサイトから外部に漏れることはありません)
もし、万が一に情報漏洩があった時に備えて保険の見直し(きちんと保証ができるように)
人的ミスを減らすは現在も奮闘中ですが、可能な限り自動化できるようにバックオフィスを構築しています。
とにかく、考えられるリスクをピックアップして、それぞれに対応できるように準備を進めました。
実際動かすと予想外のことが起きてしまうのですけどね・・・
7.バズってしまった
そうです。バズったんです。
うれしい悲鳴、そしてそれがまさか、本当の悲鳴に変わるとは思ってもみませんでした。
最初に事業提案をしたスタッフの「サービスがはじまったツイート」が突如プチバズり。
あっというまに2日間で1万リツイート、2万いいね。に到達。
そこから公式Twitterやサイトへの流入も半端ではなく、「あっ」という間にサービスがパンクした状態に。
開始から1週間でサービス停止の自体になりました。ぎゃぁぁぁ。
その後、急いで新たにお花やさんとの契約を進めたり、内部の統制を整えたりして1週間後には再開ができましたが、ほんとうに心臓がバクバクして止まらないくらい焦りました。
ここで、改めてご協力いただけるお花やさんに感謝を申し上げます。
8.これからの展望
スタッフとの何気ない会話から生まれたサービス推し花*
紆余曲折はありますが、、、
推し花*は始まってまだ1ヶ月半のサービスです。
まだまだ、これから進化し、お客様に素敵なお花を届けられるように努力をしていく必要があります。
ただ、こんなにも多くの皆様に注目していただきご利用いただいたことは本当に嬉しく思います。
だからこそ、しっかりとした体勢とサービス構築を進めていく必要があると感じています。
ex.おしまいに
ねとらぼ さんが記事にしてくださいました。
Twitterでご利用いただいたお客様が漫画を描いてくれたり(尊い)
海外でも記事になったりして
皆様に少しづつ広がっていく幸せを噛み締めながら、改善していきます。
長いnoteを最後まで呼んでいただいてありがとうございました。
サポートでいただいたものは、自分磨きに使っちゃおうと思います。もしくは自費出版でもいいかも。