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平均年収以上の借金を背負って日本へ。ベトナム技能実習生への新しい指針。

実習生が送り出し機関に支払う費用の半額以上を日本の採用企業が支出する指針をつくる。多額の借金をして来日する状況には海外から批判があった。 (6/20 日本経済新聞 1面)


ベトナムは最大の技能実習生の送り出し国

令和5年6月末のデータ、技能実習の総数は358,159人です。
その中でベトナム国籍は185,563人で過半数となります。
 >技能実習生のベトナム国籍の割合:51.8% (出典)

送出機関に支払う費用

技能実習生は送り出し機関に、派遣手数料、事前教育費用、保証金・違約金として大金を支払っています。

ベトナムが最も高く、平均で65万円を超えています。
ベトナムの平均月収は4~5万円程度と言われていますので、
平均年収以上の支払いをしていることが分かります。

出典:法務省ホームページ

背負う借金

ベトナムの技能実習生の約80%が母国で借金をして来日しています。
人によっては仲介者への支払いや、来日準備費用などで、多額の借金を抱えて来日していることになります。

なんと、平均で67万円の借金をして、日本に来てくれています。
繰り返しになりますが、ベトナムの平均月収は4~5万円程度です。

出典:法務省ホームページ

送り出し機関の費用の半額を日本の採用企業が負担へ

多額の借金をして来日する状況が人権侵害を生むと、
海外からは批判が出ていました。

そこで国際協力機構(JICA)がベトナム政府、国際労働機関と連携し、
新たな指針として、送り出し機関への支出の半額、
平均額からの単純計算で32.5万円を採用する日本企業が負担する指針が考えられており、今秋での実施を目指しています。

日本で働くことに対するハードルが少し下がることになりますので、
少しでも早く実現して欲しいです。
また、ベトナム以外での拡大も検討されています。

日本で働いてくれている技能実習生のありがたみを感じなければいけないと、つくづく感じました・・

さいごに

人手不足がますます深刻になります。
今回はベトナムのみですが、
世界中から人材が集まる国に向け、様々な角度からの施策が今後も必要です。

ことのばでは日本で働く外国人や、
外国人を受け入れる企業向けのサービスを提供しています。
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以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


参照記事

アジアの人材争奪戦について↓

訪問介護の人手不足について


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