農業研修生が神奈川県で新規就農しました!【農家資格を取るメリット】
2024年2月~3月卒の農業研修の卒業生が、春に続き、夏も1名、新規就農いたしました!
新規就農・農地取得のための農業委員会の審査会を無事に通過しました。
しかも!正社員で働きながら仕事を辞めずに農家資格取得されました。
神奈川県藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町で新規就農する条件は、
45歳未満は、1200時間/年 (45歳以上は600時間/6か月)の研修が必要です。
https://note.com/cotomofarm/n/n8c366e61d2e5
他の産業で正社員をしながら、農家資格を取得された方は、
平日の早朝・夕方、土日祝、有給のほとんど農家研修に取り組まれていました…かなりすごい。
(私も頑張りました!)
●農家資格を取るとどんなことができるのか?
農家の資格を取ると、自分が食べるものを作ったり、販売したりする野菜を栽培するための農地を借りたり買ったりできます。
農地を借りたり買うのは、藤沢市では相続ではない限り、実質上は、農業者に限定されています。(法律的にはその限りではないかもしれないですが。)
●農地の賃貸借や購入する際の価格について
農地を借りる賃料は、1反(1,000㎡≒333坪)の賃料は、無料/年から高くても数万円程度/年です。
買う場合も、宅地の数十分の1(数百分の一のエリアもあるかも、都市近郊なら。)だったりするため、宅地を買う金額で、農地を買うと、数十倍の広さの面積となります。
1反(1,000㎡≒333坪)持っていても、固定資産税は、数百円、数千円だったり、場所によってはゼロ円のところもあります。
農家でない場合、農地が買えないので(法律上というより実質上、)
神奈川県のような都市近郊で、宅地を買って、宅地で家庭菜園にするには、so expensive…だし、農地に向いている土壌じゃない可能性もあり、現実的はない気がします。
農地が安いのは、食料安全保障を担っているから、とか、広々とした面積で栽培しないと、野菜を生産して販売して生計を立てるのは厳しいのでそういうことになっているんだと思いますが。
●農地は借りるのがいいか?買うのがいいか?
・自給自足・半農半xのような農業の場合
自給自足や半農半xを目指しているのであれば、万が一何かあった時、自給自足できる広さ(1反以下位?)は買っておくのがいいと思います。
ご自身の畑だと、ニワトリや馬とかもいけるかも(笑)
(借りている畑だと、地主さんにご迷惑をかけないよう、許可をとるべきなので。)
もし拡大していくとなったら、地主さんにお借りする、というのがいいかもしれません。
・農業収入で生計を立てるような農業を目指す場合
大規模に仕事として農業をやるのであれば、買うよりはお借りした方が安いため(私の地区だと…100年間の賃料<購入金額)、借りるという方法もあるし、地に足をつけたいな~とか農用施設を建てたいなというのであれば、買った方がいいかもしれないし。
●結論として、
ちょこっと野菜作りをお手軽に楽しみたい方にはコトモファームが、
まあまあ自給自足したいなって方、検討中の方には、「コトモ上級者コース」が、
https://note.com/cotomofarm/n/n0ebd907712d9
農家資格を取って農地を取得して本格的に農業したい方には、「就農準備部」(農家研修)があるので(受講途中の記事ですが)
https://note.com/cotomofarm/n/n66a065e6137b
自分に合った農との使い方を見つけていただけると嬉しいです。
1人でも多くの方が農ある暮らしを日常に^^!
●この記事を書いた人
小島 希世子
株式会社えと菜園 /NPO農スクール/
慶應義塾大学 環境情報学部 特別招聘准教授(非常勤)
神奈川県藤沢市の認定農業者として農業研修を提供中
体験農園コトモファーム湘南藤沢を運営中
書籍「農で輝く! ホームレスや引きこもりが人生を取り戻す奇跡の農園」(河出書房新社)