持続可能な単語まとめ SDGsから馬耕まで
こんにちは、山田です。
当園コトモファームのお客様と話していると、いろんな新しい単語を耳にします。
それらの言葉を調べると、
「そういうものもあるんだなぁ」
「面白い考えだなぁ」
など、感動することが多かったので、それらの言葉の意味をインターネット上から集め、関連ありそうな単語も加えてまとめてみました。
それらの単語をマインドマップにまとめて整理してみたんですが、多分ものすごく偏りがあります。
特に衣食住でいう「衣」のことや、食べ物でいうと「魚介類」のことに自分は疎いなぁと。
他にも、こんな「言葉」あるよ!といったことがあれば、教えてもらえると嬉しいです。
<目次>
・食
クラインガルデン
ダーチャ
コミュニティーガーデン
エディブルスクールヤード
ジビエ
・住
エコアパート
コンポスト
セルフビルド
・エネルギー
ペレットストーブ
バイオマス燃料
マイクロ水力発電
・考え
SDGs
里山資本主義
半農半X
パーマカルチャー
ロハス
スローフード運動
・制度
JAS有機
GAP
地域おこし協力隊
長々と、文章風に書いていますが、気になるワードだけ見るのにお使い頂ければ幸いです。
・食
はじめは、食について。コトモファームは野菜を育てる体験農園なので、食についての情報がよく入ってきます。
特に都市型農業、都市の中や近くにある農園の役割などもよく考えます。
そのため、諸外国の事例(クラインガルデン、ダーチャ)や作物を育てる以外の農園の役割(コミュニティガーデン)、教育などへの取り入れ(エディブルスクールヤード)の話も聞きます。
クラインガルデン
19世紀にドイツで開設された集団型・賃貸型の市民農園。「小さな庭」の意。ドイツ人のシュレーバー医師が,都市化に伴う劣悪な環境下に置かれた労働者や子供たちのために自然と触れ合う必要性を提唱したことから広まり,シュレーバーガルテン Schreber gärtenとも呼ばれる。
https://kotobank.jp/word/クラインガルテン-154527
コトバンク
ダーチャ
ロシアには「ダーチャ」と言う国民的ライフスタイルに関わる言葉があります。
日本語に意訳すると「菜園付き週末別荘」ということになります。
ロシアの約8割の人がこのダーチャを持ち、週末には必ずダーチャに出かけ、菜園の手入れをしたり、家に手をいれたりして過ごします。
家族や知人と過ごすこの時間はロシアの人達にとても豊かな時間を与えてくれています。
彼らは食料のほとんどをここから自給します。冬を除いた季節の週末、そして夏の長期休暇を利用して一年分の食料を生産し、保存食をつくります。
http://dacha-support.com/whatsdacha/
NPOダーチャサポート
コミュニティーガーデン
コミュニティガーデンは、土地の再開発によって生まれる多くの空地を活用し、花、野菜などを植え、地域住民が一緒に管理することで地域の結びつきをつくる活動。この活動は、単に農業の生産活動の場としてだけでなく、孤立した住民同士で起こる犯罪の防止や、少子高齢化で増える老人の居場所づくりとしても効果的だと、平田さんは考えている。
http://bigissue-online.jp/archives/1001347524.html
BIG ISSUE ONLINE
エディブルスクールヤード
「エディブル・スクールヤード」は、1995年、カリフォルニア州バークレー市にある公立中学校、マーティン・ルーサーキングJr.ミドルスクールの校庭に、地元オーガニックレストラン『シェ・パニース』のオーナーシェフのアリス・ウォータース氏によって創設され、20余年に及ぶ実績があります。
〈必修教科+栄養教育+人間形成〉の3つをゴールとし、各々の学習目的を融合させたガーデンとキッチンの授業を行っています。その前提には、持続可能な生き方、エコロジーを理解する知性と、自然界と結ぶ情感的な絆を、どう子どもたちに身につけさせるかを教育の場で行うことにあります。
http://www.edibleschoolyard-japan.org/whatis
エディブル・スクールヤード・ジャパン(ESYJ)
お客様の中には狩猟もされる方もいて、ジビエの話も耳にします。私も興味を持ち、ジビエが食べられるレストランや猟友会が主宰するバーベキューなどにもたまに行くのですが、鹿や猪、本当に美味しいです。
ジビエ
ジビエとは狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味する言葉(フランス語)で、ヨーロッパでは貴族の伝統料理として古くから発展してきた食文化です。
http://www.gibier.or.jp/gibier/
日本ジビエ振興協会
自分は陸の人間なのか、海に関する知識は本当に疎いです。山に囲まれた街の出身なのですが、そんな中森の中でうなぎを育てるという面白い取り組みが、近くの村で行われていました。
森のうなぎ
うなぎは川の小魚や虫などを食べる肉食の生きものです。実は、水中の食物連鎖では頂点にいるのです。多くのうなぎが生息する川は、えさがたくさんある豊かな川だといえます。
川がその状態を保つには、川の生きものへ栄養を供給できる豊かな森が必要不可欠です。「うなぎがどれくらいいるか」で、川や森の豊かさが測れるといっても過言ではありません。うなぎは、生態系や日本の自然を考える上でとても重要な存在です。
うなぎの養殖は天然の稚魚を捕獲・育成し販売する事業です。そこにあえて参入していくことにしたのは、人間の活動によって生態系が劣化していっている現状を、中に入ることで少しでも変えていけるかもしれないという思いがあるからです。人とうなぎの良い関係を再構築するためにはうなぎをどう育てて提供するのがいいか。林業と水産業をつなげて “循環”させていくことを目指しながら、模索を続けていきたいと考えています。
http://gurugurumeguru.jp/morinounagi/about.html
エーゼロ株式会社
こちらの会社の取り組みは面白く、村にある森から伐り出された木材を使った様々な製品を作り、木を切る際に出てくる木くずのチップを燃料にしたり、その燃料を使ったボイラーでうなぎが育つための水温を調整したり、うなぎが育った水を使って植物を・・・と知れば知るほどワクワクすることをされています。
http://gurugurumeguru.jp/morinounagi/about.html
エーゼロ株式会社
表題に「持続可能」とつけましたが、持続可能には「循環」がキーワードになるなぁと思いました。循環というと、都市の生活でも身近なものはこちらですね。
コンポスト
コンポストとは、枯れ葉や家庭からでた生ごみなどの有機物を、微生物や菌の力で分解発酵させてできた「堆肥(たいひ)」のことです。そして、コンポストを作る容器のことを「コンポスター」と言います。
しかし、日本では「コンポストを買う」「コンポストで堆肥を作る」など、堆肥そのものと、堆肥を作る道具の2つの意味が混合して使われています。
そこで、本文では堆肥を「コンポスト」、堆肥を作るグッズを「コンポスター」として紹介します。
https://horti.jp/1133
GreenSnap株式会社
「コンポストは家庭と畑をつなぐ取り組みだよなぁ」と思っていたら、研修先の先輩がローカルフードサイクリングという取り組みをされておられました。
地域内で、生ごみ、堆肥、野菜栽培、消費を循環させる活動がローカルフードサイクリング。ダンボールコンポストを使って家庭の生ごみを堆肥にします。これはダンボール箱に籾殻や燻炭、ココナッツピートなどの基材を入れたもの。ここに生ごみを投入するだけで他には何も加えません。
福岡にある 循環生活研究所が取り組んでいるこの活動をベースにローカルフードサイクリングを茅ヶ崎に根付かせようと考えているのが、藤沢にあるイマハ菜園の園主 今林さん。身近な問題からもっと広い意味での問題を解決していくひとつの手段として、この活動に取り組んでいます。
https://yokohama-toretateyasai.jp/20181207-2/?fbclid=IwAR30pRh7JMdnCkXrAWtlG7QssM7Eg_LzEKqcU0EZ4E0zuol04wDi___E0Ao
・住
コンポストもそうですが、食と住は切り離せない関係なのかなぁと。
コトモファームのお客様の中には、地域づくりにも取り組まれている方もいらっしゃいます。その方のインタビューで知ったのが「エコアパート」。
お客様インタビューページ→辻堂を舞台にパーマカルチャーに挑戦
エコアパート
「畑がついたエコアパート」として知られる、長屋形式の賃貸住宅です。地元東京の木を構造材や内外装材に使用しています。自然素材にこだわった空間と、隣人とのコミュニケーションを育む菜園が特徴です。
屋根面での太陽熱集熱のしくみや雨水利用の仕組みなど、環境に配慮した仕組みがたくさんつまっています。
特に土間は菜園との中間にあって、働く場であると同時に太陽熱を蓄熱する空間にもなっています。
http://bioform.jp/piece/ecoapart
ビオフォルム環境デザイン室
あと、最近は住むところさえ自分たちの手で担おうという取り組みもあるようですね。
セルフビルド
住宅を自分自身で建てること。一般的には、主に施工費および材料費のコスト削減というメリットが考えられるが、時間的制約、費用対効果という面も含め総合的に考えると、必ずしもそれが有意とも言いきれないだろう。むしろセルフビルドという方法について考える際には、住宅ができるまでのマネージメントを、利用者である自分たちの手元に取り戻すという、建築生産プロセスに関する意義や、意匠面における実験精神に注視すべきである。
http://artscape.jp/artword/index.php/セルフビルド
artscape
・エネルギー
当たり前すぎて日頃意識にのぼってこないのがエネルギー。石油や石炭がベースとなっていると思いますが、最近では木が見直されてきているように感じます。
ペレットストーブ
木を粉々に砕いて乾燥し、圧縮成形した木質ペレットを燃料とするストーブです。
http://www.woody-yamamoto.jp/outline/
株式会社 山本製作所
薪かペレットか、それが問題だ
木質バイオマスとして広く用いられているものには、薪のほかに「ペレット」がある。薪の「大きくてかさばり、燃やすのが大変」という欠点を解決し、使い勝手を石油に近づけるため、木をあらかじめ細かく砕いて小さな粒に整形したものがペレットである。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO95862460X00C16A1000000/?df=2
日本経済新聞
木くずを燃料に使った例は先ほど、森のうなぎのところでも出てきました。そういった、木のくずなど動植物の持つエネルギーを利用した燃料が「バイオマス燃料」なんですかね。
バイオマス燃料
バイオマス燃料は、動植物が持つエネルギーを利用した燃料のこと。木のくずやわら、動物のふん、食品の生ゴミなど、これまではゴミとして捨てられてきたものを利用して、エネルギーの資源にするんだ。そのまま燃やしたり、ガスにして発電に利用するなどできる。二酸化炭素の排出量もおさえられ、石油燃料に代わるものとして注目されている。
https://kids.gakken.co.jp/kagaku/eco110/answer/a0104.html
学研サイエンスキッズ
昔は使われていて一度石油や石炭に置き換わった燃料が、再び科学技術の進歩で見直されているな、と感じます。その一つに小型化された水力発電もあるのかなと。
マイクロ水力発電
各国でバラツキはありますが、世界的には概ね「10,000kW以下」を小水力と呼んでいます。日本の電力業界では、従来から「10,000kW以下」を小水力としてきました。
しかし、日本の法律では1,000kW以下と1,000kWを超える水力が明確に区分されています。1,000kW以下の水力発電は、2008年4月の新エネルギー法の施行令改正により、「新エネルギー」に認定されています。
一方、マイクロ水力については、明確な定義は存在しませんが、日本の制度上では、200kW未満の発電設備で各種手続きが簡素化されるため、この規模のものを総称して「マイクロ水力発電」とすることがあります。
持ち運び可能な発電機も登場
マイクロ水力発電は、ダムも大規模な水源も不要で、2メートルの落差でも発電が可能なため、山間地や中小河川、農業用水路、上下水道施設、ビル施設、家庭などでも利用が可能です。
マイクロ水力発電機は様々なメーカーから販売されていますが、比較的安価なコストで自作することも可能です。
最近では、重さ約13kgと軽量で 人が肩にかけて持ち運ぶことが可能な水力発電機も開発されました。災害や非常時の緊急発電としても注目されそうです。
https://looop.club/editorials/detail/28?popin_recommend_link
Looop Club
昔の人は木や水(の流れ)など、身近にあるものからエネルギーを上手くいかしていたんだなって感心するとともに、今それらが再び見直されているのが胸熱です。
あとは動物ですね。トラクターがない時代、馬や牛を生かして土を耕していたそうですが、循環型の農業が見直されて馬に目をつけた方も。
関係ないですが、私は午年のため、馬に親近感があります。
馬耕・馬搬(ばはん)
「馬は、田畑を耕すだけでなく、雑草を食べ、糞尿は堆肥として使える。微生物が働く田畑が生態系による小さな循環を完成しているとしたら、馬を飼うことは大きな循環型農業をめざすことになる」と加藤さんは話す。
馬耕は、農家にとって石油に頼らないサブシステムになるのと同時に、存在そのものが循環型農業のひとつとして大きな働きをしてくれるのである。
https://nge.jp/2014/11/28/post-89158/2
FUTURUS(フトゥールス)
セルフビルドもそうですが、人の手や身近にある木や水を生かす、「手元にあるものを生かすって」って考えも持続可能のキーなのかなぁと。
・考え
最近よく目にするようになったワードはこちら。SDGs。考えというよりかは、目標なんですかね。
17の目標の中には貧困や福祉、ジェンダーに関することなども含まれていて、全方位的です。
今日取り上げていることと関連が強いのは、17の目標のうち
7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに
15:陸の豊かさも守ろう
あたりですかね。
SDGs(Sustainable Development Goals)
持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます)。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html
外務省
今度SDGsの取り組み事例として、当園(というか農スクール?)のことも掲載していただけるそうです。(こう書くと外務省に紹介してもらうようですが、違う団体様です)
当園の活動→微生物的企業
ごちゃごちゃしていますが、モデル図はこちら↓
持続可能な社会を作っていこうと考えた時、日本で見直されたのが「里山」ですね。上にあげたバイオマスや水力での発電も元をただせば日本だと山(森)ですし、持続可能な社会日本型って感じですかね。
里山資本主義
里山での生活を、資本主義社会の欠陥を補うサブシステムとして位置づけ、里山の活用を図るべきであるとする考え方。里山に、自然環境や人間関係などの「金銭換算できない価値」と、多様な資源の活用をはじめとする「金銭換算可能な価値」の両方を見出し、これらの価値を最大限に生かして、資本主義に足りないものを補うことを目指す。
https://www.goo.ne.jp/green/business/word/life/S00577.html
緑のgoo
この言葉は下記の本で有名になりましたね(というか著者が作られたのか?)。
「里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く」 (角川oneテーマ21)
藻谷 浩介著
里山など、「農」が近くにあって、農業一本ではなく個性を生かした仕事にも携わる生き方が、こちらですね。
半農半X
半自給的な農業とやりたい仕事を両立させる生き方を、私は「半農半X」と名づけて提唱している。自ら米や野菜などの主だった農作物を育て、安全な食材を手に入れる一方で、個性を生かした自営的な仕事にも携わり、一定の生活費を得るバランスのとれた生き方である。お金や時間に追われない、人間らしさを回復するライフスタイルの追求でもある。いわばエコロジカルな農的生活をベースに、天職や生きがいを求める生き方だが、私は天職、生きがいに社会的な意義を含ませている。一人ひとりが「天の意に沿う持続可能な小さな暮らし(農的生活)」をベースに、「天与の才(X)」を世のために活かし、社会的使命を実践し、発信し、まっとうする生き方だ。小さな暮らしとは、たとえどんなに小さな市民農園、ベランダ菜園でもいいから食糧を自給していくシンプルなものである。
「半農半Xという生き方〔決定版〕」塩見直紀著 ちくま文庫p26−27
半農半Xの提唱者である塩見直紀先生には我々もインタビューさせていただきました。(記事はこちら。)
こちらの言葉もよく耳にします。里山資本主義が日本型とすると、パーマカルチャーは世界版ってところでしょうか。
パーマカルチャー
パーマカルチャーとは、パーマネント(永続性)と農業(アグリカルチャー)、そして文化(カルチャー)を組み合わせた言葉で、永続可能な農業をもとに永続可能な文化、即ち、人と自然が共に豊かになるような関係を築いていくためのデザイン手法です。
http://pccj.jp
PERMACULTURE CENTER JAPAN
そういえば、最近あまり耳にしなくなったのが以下ロハス。私が大学に通っていた8〜10年ほど前はめちゃくちゃ耳にしてたんですが。どうしたんだろう、周りで聞かないだけかな。
ロハス
LOHAS= Lifestyles of Health and Sustainability の頭文字をとった略語で、健康と環境、持続可能な社会生活を心がける生活スタイル「LOHAS」ロハスのことです。 LOHASは1990年代の後半にアメリカの中西部、コロラド州ボールダー周辺で生まれた新しいビジネス・コンセプトです。
http://www.lohasclub.org/lohas/
NPOローハスクラブ
ロハスが「個人」の社会生活に焦点を当てるとすると、下記のスローフード運動は「地域」の持続可能に焦点を当てたものですかね。
スローフード運動
スローフードとは、私たちの食とそれを取り巻くシステムをより良いものにするための世界的な草の根運動です。郷土に根付いた農産物や文化を失うことを始め、ファストライフ・ファストフードの台頭、食への関心の薄れを憂い、1989 年にイタリアで始まり、現在160カ国以上に広まっており、国際組織でもあります。
https://www.slowfood-nippon.jp/aboutus
一般社団法人 日本スローフード協会
そういった考えを進める上で助けになるのが制度。
・制度
有機JAS
有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを登録認証機関が検査し、その結果、認証された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。
http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/yuuki.html
農林水産省
いわゆる「有機栽培」というものはこの認証ができる前からありましたので、認証は行われていなくても、無農薬や無化学肥料の栽培をされている方もいらっしゃいます。
制度から少し離れて、「有機」って考え方(思想?)にまで広げると、壮大になっていきますので止めておきます。
次に、東京オリンピックの影響もあって、認証で有名になってきたのがGAP。
GAP
GAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)とは、農業において、食品安全、環境保全、労働安全等の持続可能性を確保するための生産工程管理の取組のことです。
これを我が国の多くの農業者や産地が取り入れることにより、結果として持続可能性の確保、競争力の強化、品質の向上、農業経営の改善や効率化に資するとともに、消費者や実需者の信頼の確保が期待されます。
http://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/gap/g_summary/
農林水産省
ヨーロッパでは、流通業者などが自主的に設立した欧州小売業組合 (ユーレップ)がユーレップGAPを作成しています。食品の安全に 加え、品質保証、環境保全、労働安全・福祉も目的として、登録を受けた認証機関が生産者や生産者グループを認証する認証制度も取り入れています。認証件数は増加傾向にあり、現在、3万5千件となっています。また、最近、中国、タイなども輸出競争力を確保するため、 ユーレップGAPと同じレベルのGAPの策定・取組を積極的に進めており、GAPへの取組は国際的に広がってきています。
http://www.maff.go.jp/kanto/syo_an/seikatsu/iken/pdf/shiryo3_1.pdf
農林水産省
毛色は違いますが、こちらの制度も体験農園をしているせいかよく耳にします。というか、当園コトモファームで数年野菜作りをした後地域おこし協力隊になった方もいらっしゃいます。
地域おこし協力隊
「都会を離れて地方で生活したい」「地域社会に貢献したい」「人とのつながりを大切にして生きていきたい」「自然と共存したい」「自分の手で作物を育ててみたい」…。
今、都市に住む人たちがさまざまな理由で豊かな自然環境や歴史、文化などに恵まれた「地方」に注目しています。
地域おこし協力隊は、人口減少や高齢化などに悩む地方自治体が都市住民を受入れ委嘱。農林漁業の応援、住民の生活支援などの「地域協力活動」に従事してもらい、あわせてその地域への定住・定着を図りながら、地域の充実・強化を目指す取り組みです。
https://www.iju-join.jp/feature_cont/file/015/02.html
一般社団法人 移住・交流推進機構
地域おこし協力隊の制度を使い、山梨県に入ったお客様インタビュー
→会社を辞め、田舎に移住。自分の力で生きていると実感。
・経済
「地域」に焦点を当てた時、地域で特色のある地域通貨を作っちゃえって取り組みもありますね。まあよく考えたら「円」ができたのも150年前くらいからですし、藩があった時代は藩札って紙幣を諸大名が発行してたらしいので、地域の通貨があっても不思議じゃないのかなぁと。
地域通貨
地域通貨団体のメンバーが、「提供できるもの」と「提供したいもの」に関して情報を共有し、交換に際しては、団体独自の「計量単位」を使用して、それまでになかった交換の経路を創造することを促す。地域通貨の仕組みを導入することによって、それまでは流通しなかった物とサービスが動き出す。市場で売買するのが難しい取引が行われる。市場では、商品と貨幣の交換が目的となるのに対して、地域通貨の場では、価格交渉やちょっとした会話など、相互の「人格的な交流」が多く含まれるようになる。地域通貨の実践は「人格的な交流」を活性化させようという意図を持つ。それだけではない。地域通貨は、貯金できない。通貨が循環するように仕組まれている。
http://www2.rikkyo.ac.jp/web/katsumiokuno/CA17.html
2016年度文化人類学(独研)グローバル文化研究特講B(新専攻科目)
奥野 克巳
地域通貨で有名かなと思うのが、神奈川県の藤野にある「よろづ屋」ですかね。
よろづ屋では紙幣を発効するものではなく「通帳型」を採用しています。メンバー間で、通帳と情報(出来る事、して欲しい事、連絡先など)を共有し、一対一で取引します。
何かをやったときはプラスを、もらった時にはマイナスを書きこみ、お互いにサインし合います。
単位は「萬」(「まん」ではなく「よろづ」と呼びます)、目安として、
1萬=1円
よろづ屋は「0萬」からスタートします。つまり、メンバー間の萬の合計は、必ず「ゼロ」になります。何も起こらなければ「ゼロ」のまま、たくさん取引が起こればそれだけ価値が生まれます。その価値とは、物やエネルギーだけではなく「絆」も生まれます!
https://fujinoyorozuya.jimdo.com/よろづ屋の仕組み/
藤野地域通貨よろづ屋.
藤野には行こう行こうと思いつつ、足を運べていないんですが、今年こそは行きたい!
そういった、有名な地域に暮らす人が行っている暮らし方、働き方は、ビジネスというよりか、小商いという感じがします。
小商い
"小"がお金を指すと、気軽な小遣い稼ぎ。
"小"が時間を指すと、隙間時間に行う片手間の商い。
"小"が個人を指すと、自分ひとりの趣味的な楽しみ。
しかし、この本で取り上げる「小商い」は、このどれでもなく、「思いを優先させたものづくりを身の丈サイズで行い、顔の見えるお客さんに商品を直接手渡し、地域の小さな経済圏を活発にしていく」商いのことです。
https://www.lifehacker.jp/2017/03/170331_book_to_read.html
lifehacker
終わりに
長々とお付き合いありがとうございました。
「持続可能な単語」と色々まとめてきましたが、共通するものは、
循環
とか
多様性
とか
小さい
なのかなぁと思いました。
それは私が今働いているコトモファームでも意識していることで、それもあってか当園のお客様から関連するワードを教えてもらうことが多いのかなぁと。
持続可能な世の中に向けて、多少なりと力になっていけるよう頑張ります。
(ちなみに当園はこんなところです!→週1時間で20種類の野菜づくりを楽しむ小商い農園@湘南藤沢)
それでは!(いいね、もらえると嬉しいです!)
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