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気分を色で表現すること。 フィンドホーンでの自己紹介の場合

先日、フィンドホーンのことを書いてみて、色々思い出したので、印象に残っていることを他にも書き進めてみようと思います。

フィンドホーンでは、ワークショップやプログラムなどで滞在する人がコミュニティー内のお手伝いをすることが決まりです。ちなみにわたしが訪れていた理由は、エサレンマッサージのトレーニングでした。そのわたしたちのグループがお手伝いをするのはキッチンと決まっており、KP(キッチンなんとか。忘れました。)と呼ばれていました。週に1日、担当の時間があり、主にはキッチンの中や食事会場の掃除、片付けがメインのお手伝いです。

わたしは英語が流暢に話すことができなかったので、英語でのコミュニケーションにドギマギしながら、そのお手伝いに参加したときのことです。
KPでお手伝いに加わるときには、まずキッチンのスタッフ全員と円をつくり、自己紹介をします。
そこで、まず、今までしてきた、日本での自己紹介についてですが、名前、経歴、仕事、あとは参加動機などを話すことが多かったので、なんとなく、苦手意識がありました。自分のことの説明を簡潔に分かりやすく、それも全く知らない人の前で話さなければならないということ。ただでさえ大人数の前では緊張してしまう性格なので、はじめましての場で行われる、緊張感バシバシの、自己紹介がとても苦手でした。という感じのわたくしですので、自己紹介らしきことをやるんだなぁというのを感じとった瞬間、とても緊張しました。が、ここでの自己紹介は今までとは違う、初めてのタイプのものでした。
どんな自己紹介だったかというと、まず名前、あと、今の気分を色で表して。というものでした。まずわたしの場合、英語で長々話さなくていいという、安堵。それに色で気分を表現するという方法の興味深さに心躍りました。
たしかに、ピンクといえば、どん底な気分は想像し難いし、グレーといえばハッピーな感じをイメージしにくいので、もしかすると、言葉であれこれ言うよりも、繊細に伝わるし、潜在的な部分を伝えやすいのでは。と思いました。気分を聞かれたときに、日本だと、言葉だと、反射的に、なんとなく、元気です。と言ってしまいがち。改めて、言葉にするって結構エネルギーのいることだとも思います。それに、もちろん元気ないとも言えますが、初対面での場合、いきなり、元気ないです。というのも、なんだか気を使ってしまいます。なのでこの色で気分を表現する、というのはわたしにとっては、とても使いやすい表現のひとつでした。

話はKPに戻りますが、自己紹介を終えてから、手を繋ぎます。(手を繋ぐのは自己紹介の前か後か忘れましたが・・)そしてひとつのサークルになり、代表の方が何かその日のがんばりましょう的なお話をして、それから各自の仕事がスタートします。

正直、手伝いに行く前まではちょっと面倒くさいな。と思っていたKPでしたが、この一連の流れが終わったあとでは、なんだか、よし、やるぞ。という気分に不思議となっていたし、みんなで円になり、手を繋ぐということって、このチームでこれから一緒に成し遂げよう!という、一体感が出て、チームにとって、これこそが大切なコミュニケーションだなぁと思いました。

そんなフィンドホーン体験記、また他にもあったら書いてみようと思います。

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Natsuko
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