エミリ•ディキンスン研究について。
【エミリ•ディキンソン研究のねらい】
19世紀アメリカの詩人エミリ•ディキンスンの「孤絶」「ひとりぼっち」を詩から掘り下げる。彼女の残した詩1800篇のうち、150〜200篇ほど取り上げたい。ひとりぼっちの秘密を解き明かしたい。
詩の翻訳は副次的産物であるが、従来出回っている翻訳よりは、ずっとわかりやすく、具体的な詩文とすることを約束する。
【研究のための文献について】
エミリ•ディキンスンに関する詩集や批評、妄想本や絵本は相当数にのぼる。そのチェックも少しずつ行っているが、日本人の詩人や学者の書いたものや訳したものはできるだけ参照しないのが基本方針である。英語から入るべきだからだ。原典つまりアメリカ人の書いた評伝や分析、それも古典をベースにしたいと考えて、詩の選定と評価はVendler、詩人の評伝、劇作、全詩集を各1冊、合計4冊がメインのテキストである。これに中島完氏の翻訳を加えるかもしれない。
【メイン】『Dickinson』Helen Vendler著 英文
【メイン】『エミリ•ディキンスン評伝』トーマス•H•ジョンソン著 和訳(新倉俊一訳)
【メイン】『The complete poems of Emily Dickinson』Thomas H. Johnson著
【メイン】『エミリィ•ディキンスン ーアマーストの美女ー』ウィリアム•ルース作 和訳(千葉剛訳)
1800編のリストはWikipediaおよび『The complete poems 〜』に頼り、いくつか和訳の参考書も見る。
【参考】『The Life of Emily Dickinson』Richard Sewall著 英文
【参考】『対訳ディキンソン詩集』亀井俊介編 和訳
【参考】『エミリ•ディキンスン詩入門』ロバート•L•レア 和訳
【参考】『エミリ•ディキンスン詩と評釈』モーデカイ•マーカス 和訳
【参考】『エミリー』マイケル•ビダード文 バーバラ•クーニー絵
2020/08/14追記 さらに中島完氏の訳本『エミリ•ディキンスン詩集 自然と愛と孤独と』の古本を二冊入手した。これから手元に着くはずだ。中島氏の翻訳を数行読んだだけで「初めて良訳と出会った!」と唸らされた。読書を非常に期待している。研究が深まるようで、とてもワクワクしてきた。