よくわからないけど、なんかわかった!話【ジークアクス感想※ネタバレ含む】
コアなファンが多すぎるとあるロボット映画を金曜の夜見に行きました。
スタンスと結論だけ先に述べておくと、世代関係なく、とても良かったので【見てない方はまじで是非映画館へ】見に行く価値はあります。
#GQuuuuuuX #ジークアクス #映画感想 #AI時代 #SNS時代 #これからの世の中 #ネタバレ
前半戦
戦闘シーンいいですよね、脳内で妄想していたあのシーンが今の作画で劇的に描かれていて、オマージュと外連味だらけで考察や他の方の感想を後から見ても、なかなかに分かりやすくて素晴らしい体験でした。
私もアニメ業界にいたことがあるので、映像的な凄さはもう何も言えることがありません。ただただ拍手、クリエイターの皆様お疲れ様でした!
感動をありがとうございます。
正史からのパラレルと、もしこうだったらが詰め込まれてていて前半はとても楽しめました。
前半戦はコアなファンの方に考察は任せるとして、私が理解をし、私なりに考えなければなと思ったのは、やはり後半です。
後半戦 最初の感想「だいぶやべぇ」
見ていたときの感想を率直に連ねると「まじこいつらやべぇw」という気持ちでずっと見ていました。
一応それらしい流れはあるものの全てが唐突。何が起きているか、プロットは理解出来ましたが、行動原理や目的が無理矢理ストーリー。終始ぽかーんとしてしまっていました。登場人物の行動原理も良くわからない、頭おかしい。キラキラに導かれたからです、以上。ガンダムが言っている(お…おぅ)。なんかこの人スキ!マブになろう!(ダイジョウブかこのコ…)。
自分の固定観念や物語を理解するリテラシー、シリーズの理解などの限界を感じて脳が疲弊し混乱しているのを感じました。
例えばなんでそう思ったか
・それぞれお互いの自己紹介が曖昧
→あやしい事務所にいるあやしい大人たちと平然と会話する
→なにも聞いてない謎の男子にちょっと惹かれてついて行っちゃう
・でも何かしらの信頼関係でつながっている風
→この人たちはなんかダイジョウブ
→この男子スキ!シュウジ!
・誰でなんの目的で行動しているかいっさい不明
まぁ・・・Beginningだし我慢するか
・周囲からの働きかけの意図を考えずに飲み込むマチュ
→「こんな金儲けができるよ」にリスクに浅い思考で気軽に食いつく
→闇バイトとかわらんよ…
・正体不明の謎のキラキラに直感をして飛びつく
→あ!あのときみたキラキラだ!(直感) 行こう!(行動)
・ガンダムが言っているからといって、初対面の誘いに乗るシュウジ
→なぜ?とか目的とか無いんか
・パンツ丸見えの奇行
→見られてもいいのかもしれんが…
ある程度大人になってしまい、社会経験があってそれなりに酸いも甘いも噛み分けてきた私は、これらを見ると「あ…これメタファーかな」と勘ぐってしまってなかなかに思考のロックが外れませんでした。
「ニュータイプだから」と括ったとしてゆるされませんよ
でも、ところがですよ
まさしくちょうどオメガサイコミュのロックが何故か外れたあたりから、固定観念や思考のロックが外れてきました。
△
「よくわからないけど、なんかわかった!」
ああ、いいのか、これが今の時代だ!
▽
リメイクの前半から後半へ繋いで「新しいガンダムを分かってくれ!」という強いメッセージ性を感じましたね。
目的とか行動原理とか…別にいいか。
感性で感動出来て、直感で行動できていれば、とりあえず前には進むし。
ぐじぐじ進まないより全然良い
私が味わいたい世界にはまぁ影響なさそうだし、これってAI時代に身構えていても全力で考えても、結局全部は理解できない辿りつけないコトなんだな。どんなキラキラが感性に響くのかってだけか。
俺達がガンダムじゃなくても、いいんだ。
毎日、強い動機づけと目的意識にからくる必死の戦いじゃなくていいんだ。
私は00が大好きで当時も刹那の行動原理(武力による戦争根絶)には共感するものがありました。そこまで世界は変えようとは思ってないけど、目的意識って大切だなって。
「俺達がガンダムだ!」は00ガンダムの主人公刹那の名セリフ
紛争根絶を体現する者=ガンダム として彼は向き合い続けてました。
でも、ジークアクスを見ていて、今の時代について色々考えてことの片鱗が少し見えてきたような感覚があります。
そこにある個としての自分と、数名小さなコミュニティ、その先には限りなく広い理解できない世界が垣根なく隣接している。
このコントラストが人類には把握レベルで、ものすごいことになってるんでしょうね。抱え込むのも個には限界、SNSをブロック出来ない若い世代はなんかとてつもない世界にいるんですね。
それはメンタルもごちゃごちゃしてくるわ…と思いました。
今の世の中と未来について考えることが出来た
日々の生活にはもう理解不能なスマホなどの技術が欠かせなくなってきていて、紙幣や貨幣など物質では無い価値で、物品を得ることができてしまう。
目には見えない、理解し得ない、もうわけがわからないものに結局身を委ねるしかない私を含む人類が大多数だと思います。
まぁ直感でキラキラするものに飛び乗って、なんか良さそうな身近な相手と、毎日楽しく生きていくしか無いのかもしれません。
その先のなにかワクワクや可能性を信じて。
大きな気づきです。もう「そういうモノ」なんでしょうね。
若い世代の思考や置かれている立場、今後の世界の展望を考えるのに今ちょうど良い映画でした。
価値のある時間だったなぁ。
改めてクリエイターの皆様お疲れ様でした!エンドロールにも見知った名前がちらほらあって、嬉しくなりました。みんな頑張ってるな。
改めて感動をありがとうございます。
私は業界を離れてしまっていますが、
映画やアニメってやっぱりいいですね。親しみやすいし楽しめるし、自分を見直す機会にもなったりして。
続きが楽しみです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。この記事が、もしも何かの役に立てたり考えるきっかけになれたら、スキなどリアクションを気軽にいただけると嬉しいです!