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リスキリングそのものには意味がない
はじめに
結論から言うと、リスキリングは手段でしかなく、個人の観点で言えばやりたいことや目的が無いのなら焦らないで良いと思っています。目的を見つけるほうが先です。
経済産業省によるリスキリングの定義
経済産業省の2021年2月の資料『リスキリングとは―DX時代の人材戦略と世界の潮流―』によれば、リスキリングは「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」という風に定義されている。
ただ逆に、ふわっとでも目的があるのなら、世間の風潮としても周囲を焚きつける大義名分になるので実行しやすくなっているのでチャンスです。
大事なのは目的を明確にしてからリスキリングを進めることと、モチベーションを上げて学びを維持するためには、環境から変えると学びを続けられる。ということです。
本当にリスキリングという言葉を最近よく耳にするようになりましたね。ただ、一体なんの意味があるのだろう…という方が大半なのでは無いかなと思っています。それと「リスキリングが必要な時代なので…!」と謳い文句が不安を煽るものも多く、なんだか正直胡散臭いですよね。
もうほんと、世界が疲れていっちゃうので、あんまり煽らないでほしい。
もしも「なんでも良いからリスキリングしなきゃ」ってことだけが心配になっている方が居たら、この記事を読んで落ち着いてもらえたら嬉しいです。
本記事を書くにあたって、触発され参考にした動画です。
とても学びになりましたし、共感できる部分も多かったのでおすすめです。
学んだ内容と、私自身の経験や感想をもとに、以下に重要なポイントやアクションを私自身を分析した上で、例としてまとめてみました。
いま私はスマートフォンゲームを開発している会社でプロジェクトマネージャーしています。キャリアアップを目的に4回業界を変えていて、派遣や業務委託も含めると6回環境が変わっています。
子供が二人いて休日もなかなか時間が取れません。
ただ、朝早起きするのは得意なので、例えばNoteを書くのは朝が多いです。通勤時間は45分ほどなので、インプットはだいたい通勤時間です。
リスキリングの目的設定
リスキリングを始める前に、まずは目的を明確化がとても大切です。
私の場合AI技術に興味があるので以下のような手順になります。
1.性格テストや適性検査を活用し、自分の強み・弱み・興味を把握する。
友人や家族からの意見も活用すると良いです。
2.分析と市場の需要を照らし合わせ、適切なスキルや業界を検討する。
例えば、プロジェクトマネージャーのスキルを活かしつつ、AI技術やデータ分析に関心がある場合は、それらのスキルを身につけることを検討する。
3.キャリアプランを立て、短期・中期・長期の目標を設定する。
例えば、
短期目標としては、オンライン講座で基本的なAI技術の知識を学ぶ
中期目標としては、AI技術を活用したプロジェクトに参加する
長期目標としては、AI技術の活用を専門とするチームのリーダーになる
4.目標のために必要なリスキリングの内容・方法・期間を明確にする。
メンターの活用
リスキリングを成功させるためには、経験者からのアドバイスや支援が重要です。例えば、AI技術を学びたい場合、以下の方法でメンターを見つけることができます。
1.業界イベントやセミナーで出会うAI技術の専門家
2.既存のネットワークを活用した紹介や、LinkedInなどのSNSで関連分野の専門家を探す
3.オンラインコミュニティやフォーラムで活躍している経験者を見つける
4.職場内でAI技術のスキルを持っている同僚や上司に相談する
メンターとの関係を築く際には、定期的なミーティングや情報交換を行い、具体的なアドバイスやフィードバックを求めることが重要ですね。メンターを副業としている人も増えていますし、メンターとまで重く受け止めなくても、職場内でも目的を発信していると仲間が集まったりするものです。
ただ、人によりますが20代後半からは歳を取るとどうしても関係性が凝り固まってくるので、自分のコミュニティの外に繋がりを求めることを強くおすすめします。もしも30〜40代なら、外に目を向けることは必須です。
逆に20代前半までで、既に外部のコミュニティとつながりが強い方で無い限りは、あまり慌てず、まずは目の前の手の届く範囲からメンターを探すと良いです。(リスク許容内ならチャレンジして大丈夫ですが、無理に慌てると変なのに捕まりますよ。)
時間管理と学習習慣の改善
リスキリングを行う上での大きな課題は、忙しい日常生活の中で学習時間を確保することですよね。例えば、私のように通勤時間が45分で朝型の方の場合、以下のような改善方法を試してみることができます。
1.朝早く起きて、家族が起きる前に学習時間を確保する。
2.通勤時間を利用して、オンライン講座の動画を視聴したり、関連する書籍や記事を読む。
3.週末や休日に、家族と一緒に学習に取り組む。
例えば、子供と一緒にプログラミングを学ぶことで、家庭内でのコミュニケーションも楽しみながらスキル習得ができます。
4.職場での昼休みや空き時間を利用して、短時間でも集中して学習する。
多様な学習方法の活用
様々な学習方法を試してみることが大切ですね。以下の方法を一度は経験してみて自分に合った学習スタイルを見つけて見ると良いのかなと思います。
1.オンライン講座やウェビナー
2.書籍や電子書籍、ブログ記事、専門誌
3.セミナーやワークショップ、業界イベント
4.チームでのプロジェクトや実践を通じた学習
「学ばせたい」人たちは【1】【2】【3】は網羅的に展開しているので、無料のYoutube動画やSNSから入ると、手軽ですしそれだけでも大きな気付きや学びがあります。いったんとりあえずでも、興味のある分野の動画で学習をはじめてみるのをオススメします。
【4】ができる環境に居る方はとても恵まれていますね。いま私が居る組織は十分な機会が与えられるので、とてもありがたく感じています。
ただ、これまで経験してきた組織の中では、そもそも学ばせる余裕がなかったり、意識も余裕もあるがどうにも制度がずれていたりとなかなか自分にマッチしない環境だったこともありました。
そういう場合もコミュニティの外に目を向けることがとても重要です。
学びを継続させるには環境を整える
参考の動画でも言及はされていましたが、いきなり転職をしろ!という話ではないです。例えば、気になる分野の書籍を読み漁るためにKindleを買ってみたりも十分効果がありました。もちろんスマホでも読めますが、どうにも画面が小さく、本を読んでいる感覚にもならないので私はモチベーションが維持できませんでした。本を読む専用の端末を用意することで、動機づけにもなりましたし、とても快適ですよ。
また通勤中のインプットには外部音取り込みができる、ワイヤレスイヤホンが最強です。完全に遮音されるとどうしても事故などのリスクが高く控えてましたが、外部音取り込みの機能のあるイヤホンを購入してからは通勤中は確実にインプットしています。私はAirPodsを使っていますが外部音取り込みとノイズキャンセリングの切り替えもスムーズでとても重宝しています。
もちろん、いよいよその環境では足りなくなったと体感をしてきているのなら、職務範囲→部署→転職→業界を変えるという順番で、そのコミュニティ以外の関わりを早急に模索することが大事です。まずは小さなことや些細なことからはじめてみてはいかがでしょうか。私は4回の転職を経て、ささやかながらも求めている自分の漠然とした目標のようなものに近づいているように感じています。(もちろん何度も辛い思いもしていますけれども…)
まとめ
リスキリングは目的を明確化してからアクションをする手段です。
目的自体は模索する方法やそれを学ぶ方法は溢れかえっていますが、リスキリングという煽りは気にせず慌てずに身構えると良いでしょう。本当に自分の幸せにつながる目的を先に見いだせると自然と楽しく学べるものだな、という実感を私はもっています。
でも一方で新しいことを始めるチャンスでもありますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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