会えないことはオンラインで代替できるかな
社会人になってからは、なかなか友人、特に学生時代からの友人と、会う機会がめっきり減ったとはいえ、帰省のタイミングやなにかのきっかけで、久しぶりと会うこともあった。
しかしこのコロナ禍。
県を跨いでの友人と会う機会が皆無になった。首都圏が生活圏の友人ばかりだからだ。
また、近畿県内にいる地元の家族とも会えなくなってしまった。帰省するリスクが怖いからだ。
最初はいつでもラインやメールできる、Face Time やZoomみたいにオンラインで顔もみることができるし、様子もわかるから、問題ないと思っていた。
なのに、寂しい。
電話もメールもこちらの好きなタイミングでできるけれど、果たしてそのタイミングは相手にとってはどうなのだろうか。
好きなタイミングというのは、あくまでも送る側のみで、受け取り側はそのタイミングではないだろうし、いつでも好きなタイミングにメッセージを読んでくれたらいいというのは、また虫がよすぎると思うのだ。受け取り側の時間軸に割り込みをしてしまっていることに違いないのだから、どこかで不本意な気持ちにさせてしまうと、友達関係にすこしずつ不協和音が生じていきそうで、怖いのだ。また逆に、自分がどこかで不本意な気持ちになってしまった場合、友達に対しての気持ちに自ら傷をつける気分になり、怖いのだ。
同じ空間、同じ時を、わざわざ作って、共に過ごす。だからこそ、他よりなにより相手のことを思って、相手とのことを心から楽しむことができる。
オンライン化されてもかわらぬ関係性なんて、人が人で有る限り、なかなか難しいと思う。