269. 近視性固定斜視患者における内-外斜視複合体
Esotropia-hypertropia complex in a patient with myopic strabismus fixus
Zou L, Wang D, Zhang J, Chen L, Wang S, Liu H. J AAPOS. 2023 Sep 28:S1091-8531(23)00200-8. doi: 10.1016/j.jaapos.2023.08.008. Epub ahead of print. PMID: 37777052.
強度近視性斜視の患者は、一般に内斜視と下斜視を発症する。われわれは、右眼に内上斜視、左眼に内下斜視を合併し、片眼の強度な先天性眼瞼下垂を伴う54歳女性の症例を報告する。右眼には眼球下耳側の脱出(脱臼?)があった。この症例の眼球下耳側の脱出は、この部位の眼外筋pulley縫合不全が原因で、下斜筋が最も抵抗の少ない経路に沿って眼球の周りを滑るように移動した可能性がある。その後、下耳側部のブドウ腫が典型的な内斜視と下斜視を妨げたであろう。
※コメント
元々のpulleyの異常で機械的な斜視が生じているのか、はたまた何かしらの外因によって異常が生じた結果斜視が起こるのか。どちらもまみえている可能性は否定できませんが、非常に興味をそそる内容のひとつです。
斜視が起こる原因は何か
まだまだ謎は多いです。