96年生まれのあなたに読んでほしい_

96年生まれのあなたへ 「あなたの人生を生きてますか?」~同い年のフリーランスより~

*このnoteは、僕が上から何かものを言いたくて書いたものではありません。
このnoteを読んだ方が、「自分が生きたい人生は何だろう?」と考えるきっかけになることを願って書かせて頂いたものです。

96年生まれのみなさん。
ご入社おめでとうございます。

僕もみなさんと同じ96年生まれ。
あと5日で23歳ですが...

あっという間の22年間が過ぎ、
僕ら96年生まれが社会に飛び出していくことを
考えると、感慨深いものがあります。

あ、はじめに僕の自己紹介を
少しだけさせてもらいますね。

ぼくは、坂地 航汰(さかちこうた)言います。

3歳からサッカーをはじめて、
高校を卒業するまでの15年間を
サッカーだけに時間を費やしてきました。

県の選抜に入ったり、全国大会に出場したり、
サッカーを通じてたくさんの経験をさせてもらいました。

その一方、高校卒業時は偏差値が低過ぎて、入学できる大学はごくわずかという状況...笑

そのため、高校卒業後は英語を学ぶために、
神田外語学院に入学しました。
入学当時のTOEICの点数は295点。
同期にはネイティブや優秀な人たちばかり。

そんな周りの英語力に圧倒される毎日を過ごしつつも、卒業時にはTOEICの点数は900点を取得。

同時に、あるJリーグクラブでインターンとしてマーケティング戦略を作ってみたり。
企業の経営層向けにコーチングを行う会社でコーチングを学んだり。
経営者限定の英語×コーチングのサービスを作ってみたり。

たくさんの人の支えと素敵なご縁のお陰で、本当に本当に密度の濃い時間を過ごすことができました。全ての人に感謝を伝えたくても、伝えきれない思いです。

僕は、肩書きが一つもなくなりました。

所属の大学も、会社もない。僕を言い表す肩書きは一切なくなりました。
残ったものは、「坂地 航汰」という名前のみ。

今は、フリーランスとしてJリーガーなどのプロアスリートや経営者にコーチングをしながら、Arugaというベンチャー企業で役員をしています。

さて。

僕は、今年から社会人になるみなさんに
どうしても伝えたいことがあって。

伝える…というとおこがましいですね。
「問いかけたいこと」があって。

あなたは、「あなた」として生きていますか?

僕は、みなさんよりほんの少しだけ早く社会に飛び出して、いろんな経験をさせて頂きました。

でも、ずっと違和感を感じていたんです。

前にいた会社は結構すごい会社(名前をSとしましょう)で。
社会的に評価も高かったし、売上も上げていた。

そんな「Sの坂地 航汰」として誰かに会うと
そんなに大したしたことを言っていなくても
多くの人が感心してくれるんです。
君は優秀だね。君はすごいねって。

たとえ、「坂地 航汰」としての価値は高くなくても。
「坂地 航汰」が、人間として魅力的ではなくても。

つまり、「坂地 航汰」の本当の価値と、社会的な評価にギャップが生まれていたんです。

周りの人は、本当の僕をちゃんと見てくれているのかな?
本当の僕とはなんなんだろう?って、
何なんだろうと葛藤することがと多くなりました。

でも、そのギャップのおかげで、成果が出せてしまう。売上が上がってしまう。
多くの人に認められて、承認されて、自分の存在を肯定してもらえる。
会社の名前、周りにいる人のおかげで。

でも、自分の中に何かモヤモヤとした感情がありました。

不自由は何一つないんです。
経済的な安定も得られる。素晴らしい人たちに囲まれて仕事ができる。

それに満足しそうな自分がいながらも、でも何かが違う。

その違和感の正体。
それはこれでした。

「○○の坂地 航汰」としては満足していても「坂地 航汰」は満足していなかった。

自分の葛藤から目を背けて
会社の売り上げを上げることを考えてたんです。
自分が社会的に認められることを考えていたんです。

でもそれは、会社という枠組みのなかでやりたいことを探していただけだった。

僕は、会社Sを辞めました。
そして、本当にやりたいこと、
自分が大切にしたいことを探し始めました。

「○○の坂地 航汰」のやりたいことではなく「坂地 航汰」のやりたいことを探し始めたんです。

とはいえ、フリーランスになってからも葛藤は続きました。

前の会社の人から「いつでも戻っておいで」と言ってもらったりして、
戻ろうかな...と思う時も何度もありました。

月の売上が0円で、多額の奨学金の返済もあり
本当に苦しいなと感じる日々がありました。

それでも、逃げたくなかった。
自分と、「坂地 航汰」と向き合うことを
やめたくなかった。
今でも自分と向き合うことに苦しいと思うこと、逃げ出したくなることはあります。

でも、だからこそ、
もう一度、みなさんに問いかけたい。
あなたは、「あなた」として生きていますか?

僕たちは、知らないうちに
僕たちの大切なものを取られてしまっています。

たとえば、言葉や思考、感情。

あなたが使っているその言葉は
本当に「あなた」から生まれている言葉ですか?

「あなた」が考えていることは
他の誰かが考えていることをなぞったものじゃないですか?

あなたがエモいと表現しているその感情は、
もっともっと深い感情があるんじゃないですか?

「あなた」は、自分の中から生まれる感情と向き合えていますか?

4/1に入社をしてから3日が経ち、どんなことを感じていますか?

思ったよりもいい会社だ!と感じていたり、
「何か違うな...」と感じていたり、

いろんな人がいると思います。

どちらも良い悪いはありません。
まずは自分がどう感じているのかを大切にしてください。

「あなた」はこの4月から
「○○のあなた」になりました。

それでも、「あなた」の人生を生きて欲しい。

「あなた」にとっての
喜び・悲しみ・幸せが絶対にある。

それを見逃して欲しくない。

肩書きを得ることは
「あなた」の一部でしかない。

もし、今の自分に違和感があるんだったら
その感情に寄り添って欲しい。

会社の中でも
「あなた」として生きる方法を探してほしい。

もし見つからなかったら、辞めたっていいんだ。

肩書きをもらったとしても
「〇〇のあなた」じゃなくて
「あなた」として生きて欲しい。

そんなことを願っています。

僕は、これからも
「坂地 航汰」として
生きていきます。

この世界はもっともっと面白い。
心豊かに毎日を幸せに生きる。

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