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推しが犯罪者になりました 2

前回の続きです。

推しが犯罪者になってショックだった話を前回したんですけど、
今回は犯罪者になってしまった人が出ている作品に関する話をしてみたいと思います。

私実は演劇してるんですけど。
映像関係とかにも友達がいたりして、結構エンタメ界隈知り合い多くて。

そんな環境の中で、芸能人、特に俳優さんから犯罪や不倫などの不祥事が出ると、毎回思うことがあるんです。
「ああ、またあの映画消えちゃうのかなあ」って。
そうじゃない場合もありますけど、犯罪者が出た映画は公開が取りやめになったり、ドラマが見られなくなったりすることも多いですよね。
でもそれって悲しいことですよね。

前回話した推しているグループ、すでにYoutubeから何本も動画が消えているんですよ。
ドラマや映画が消える原理と全く同じだと思うのですが、そこに関わっているの、その人だけじゃないのになあと思います。
もちろん他に出演者がいるのはそうですし、スタッフも、それ以外のいろんな人が関わっているわけですよね。
出ている人だけが作品を作っているわけではないのです。
アイドルのコンテンツならまだしも、映画やドラマでは、その出演者さんの向こう側にある何か表現されているものがものすごく大事で、関わっている人々はそのための一つのピースに過ぎないと考えることもできると思います。

それ消しちゃうのはなあ、と思います。

それに、正直、その方が犯罪を犯していたとしても、その人がそこで何かをしていて、少なくともその瞬間にはそのことに邁進していた、という事実はあるのではないか、と思うのですよね。
甘いですかね?
でも、私はアーティストの端くれとしてそこは信じたいなあと最近考えています。

SNSが発達して、何か起きるたびに、多くの顔も名前も公開しない誰かが、色々といいたい放題言える時代になりました。
私もそのうちの1人ですし、今の状況はある程度仕方ないことだと思います。
でも一方で、なんか頭の悪いことをしているなあ、という気になることもあります。

例えばアイドルが犯罪を犯したとします。
そのアイドルが批判されるのはわかりますよね。
でも、直接関わりが何も明かされていないメンバーやファン、さらにはそのアイドルの出身地域までもが叩かれるのは何も理解できないですよね。
特定の誰かが悪いということが、その周辺に波及しすぎな気がすることが多々あります。

また、犯罪や不祥事は、その人が根本的に悪いということもありますが、同時に環境や社会の歪みを写し出しているという側面もあると思います。
貧富の格差がなければ強盗が生まれないのと同じです。
あくまで安直すぎる例ですが、何かしらの歪みがその裏側にあるのではないか、と考えることは、何もおかしくないのではないでしょうか。

アイドルが犯罪を犯した話からよくここまで話を広げたもんだと思いますが、作品やエンタメと現実の狭間で、私たちが今後どう社会を考えるのかという問題は、エンタメなんだから〜と目を背けずに向き合っていくものなんじゃないかなと思いました。

あ、ちなみに私はオタク辞めてませんよ。
頑張る理由ですから。



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