
again again again ①
乃木坂46 5期生として加入して早1年
自分が何か貢献できたか、と言われれば……
う~ん…まだまだやらなきゃいけないことはたくさんある
今日も頑張らないといけない一日
私はスマホケースにいれたお守りを見て、自分のやる気スイッチをオンにする
和:ねぇ....さくら?
桜:ん?どうしたの?にゃぎ
和:さくらのさ、スマホケースに入っている写真
あれなんの写真なの?

大好きな同期
5期生の井上和
頑張り屋さんで気遣い屋さんのすごくすごく素敵な子
そして…
同期で唯一の同じ県出身
レッスンも一緒に行き来してたし
私が学業で加入が遅くなった時もずっと気にしてくれた
そんな和が声をかけてきた
多分この"お守り"の事が気になって来たと思うんだけど….

桜:あぁ...これ?
和:そうそう、かなり色あせてるし...
これってチェキ?
桜:そう、これはね...
"桜の思い出なんだ"
ブーーン
車が多く行き来する
だけどその光景は、いつもの世界ではなくて
車道の右側を車が通行している
誰か.....助けて....
そう思っても、だれも助けてくれない....
立ち止まることもないし...
それもそのはず
私が今いる場所は、アメリカなのだから
私、川崎桜
人生最大のピンチです
中学校2年生の夏休み
スケートの合宿で、普段教えてくれるコーチの出身地でもあるアメリカへ来ているが...
そのコーチのいるスケート場に行くまで電車に乗っていこうとしたら、
間違えて逆方向の電車に乗ってしまった....
急いで電車を降りるもすでにお金は払ってしまっていて...
英語も話せなかった私は、渋々改札で切符を渡し出てしまった
桜:どうしよう....
お金もないのに....
学生だから、クレジットカードを持っているわけでもないし...
親が両替してくれたお金しかないけど、いっぱいあるわけじゃない
それに...
現地のSIMカードを持っているわけでもないからスマホも機能せず...
荷物を持ってただ佇むだけ....
桜:......グスッ
泣きたくないけど...
もう絶望しかないこの状況
現地の人に聞くにも....
英語が話せない私
伝えたいことを伝えられない
ジェスチャーを交えてもダメ....
自分の失敗なんだけど、慣れない環境に打ちひしがれていると…
さらに追い打ちかけることが...
ベチャ
後ろからなんか押されたと思ったら、
背中になにやら冷たいものが....
男1:"I'm sorry, I spilled the ice cream.
But... I don't have any money,
I can't even afford the cleaning fee.
"Is that your favorite outfit?
I'm really sorry.
By the way, are you an athlete or something?
You seem well-built..."
桜:えぇっと...アタフタ
現地の人だからよりネイティブで早口
英語は苦手だけど、聞き取れた部分だけで....
アイスクリームって単語だけ聞こえた....
えっ?背中に付いたのってアイスクリーム!?
やばい....
こんなのコーチに見つかったら、確実に怒られる....
私のスケートのコーチは衣装の汚れをとことん嫌う人
衣装を大事にできない奴に教えることはしない...
そこまで言われる
だから...
相手の不注意かもしれないけど、この状況はほんとにやばい
それに英語も何言ってるかわからない
もうどうすればいいの….
そう思っていると....
○○:"Hey, you.
What are you doing?"
別の男の人が、アイスクリームをぶつけた人と何か話している
男1:"Huh? I spilled some ice cream."
○○:"That's not it, not you.
You're trying to steal
the luggage of that tourist over there."
男の人が私の後方を指さしているからその方向を見ると…
桜:っ!?
別の男の人が私のスーツケースに手をかけている
男2:...........
○○:"You guys are habitual thieves, aren't you?
You deliberately distract tourists by throwing ice cream at them,
then steal their belongings while they're distracted."
男1:チッ....
hey, this guy..."
○○:"It's better not to do anything strange, okay?
The police are already on their way here."
男1:"What did you say!? Let's get out of here!"
男2:コクッ
ダッ
そういって男二人が走っていく
えっ?私の服についたアイスは?…
理解が追いついてこないけど....
なにが起きたの?
○○:ふぅ...
Ah...."Where are you from?"
あぁ!これの英語はわかる!
英語の授業で聞いたことあるし!

桜:えぇっと...日本!
じゃなくて、ジャパン!
なにやってるのよ桜!
日本!じゃないでしょ…
だけど、それが功を奏したらしく….
○○:あっ!日本人の方?
桜:え...日本語で話してる....
○○:あぁ…ごめんごめん
アメリカだと日系の外国の人とかいるから、英語で話しかけちゃった
桜:あっ、大丈夫です...
この人、日本語話せる人だ…
顔を見れば、日本人っぽい顔してるし….
それに……年も近そうな感じするし、かっこいい…..
○○:それにしても...
大変な目にあったね、
桜:えっ?そうなんですか?
なにがなんだかわからない
大変な目って….何か危ないことが自分に降りかかっていたの?
○○:もしかして気づいてなかった?
桜:はい...もう英語わからなくて...何が何だか....
○○:そっか...
じゃあ君に起きた状況だけ説明するね
そういって、事のすべてを教えてくれた
私と話していた男の人がアイスクリームを私の服にわざとこぼし、
別の人が私の荷物を盗もうとしていた
まぁ海外で日本人が遭遇する荷物の置き引きの犯罪
その典型的なパターンだったらしい
そして...私自身も連れ去られる可能性もあったらしい...
桜:グスッ...
自分の身に知らない間に起きていた出来事
怖かった….
自分の失敗に打ちひしがれていた私
そこに追い打ちをかけるように起きた怖い出来事
もうそんなマイナスな出来事に心がキャパオーバーしてしまい…
泣きたくないのに涙がでてきて、耐えられなかった….
○○:...怖かったよね
桜:はい...グスッ
○○:ほら、おいで
ダッ
桜:...グスッ...うわぁぁぁん...
慣れない異国の地で体験した怖い思い
私はもう限界だった
見ず知らずの私を助けてくれたかっこいい人
その人の胸の中で私はしばらく泣き続けた
その間もその人は頭を撫でてくれて...
それがなんか嬉しかった
どれくらい泣いたかな….
3分ぐらいかな
でも….幸せな3分だった
日本語が通じること人と出会えたという安心感もあったからより、ね?
私が泣き止むと…
○○:君...そのジャージ、何かのスポーツのやつ?
桜:はいっ!アイススケートのジャージなんです...
○○:そっか...
これなぁ...アイスでべちゃべちゃになっちゃってるし...
桜:...替えのジャージもなくて...
○○:そっか...
じゃあこれ着ていきな!
そう言って渡してくれたのは、似たジャージ
だけど...左胸に何かワッペンついてるし...
それに...「MCFC」ってプリントも入ってるし...
桜:えっ!いいですいいです!
私が我慢して着ていけばいいだけなので!
○○:我慢って...笑
君、迷子でしょ?笑

桜:...なんでわかったんですかぁ?
○○:俺、この道まっすぐ歩いてきたんだけどさ
スマホ見ては駅名確認して、キョロキョロしてて…
そんなところにあのアイス男が来ちゃった感じだもんね
桜:....ずっと見られてたんだ....
○○:うん笑
まだ移動するのに、服がそんなんじゃね~笑
桜:うぅ....
○○:で、どこ行きたいの?
桜:えぇっと...ここです
そういってスクショの画面を見せる
すると...
○○:おっ、ここ俺の目的地の近くじゃん
桜:あの...一緒についてってもいいですか?
○○:うん、いいよ笑
君、名前は?
桜:川崎しゃくらです!あっ!
○○:ふふっ、俺は工藤○○
よろしくね、しゃくらちゃん笑
桜:...か、噛んだだけでしゅ~!
○○:また噛んだ笑ボソッ
それから○○さんと目的地に向かった私
逆方向に来ていたことを、笑われたけど....
地図の読み方だったり、飲み物の買い方だったり教えてくれながら目的地まで一緒に来てくれた
そして...
○○:コーチにも挨拶していくか
しゃくらちゃんが、怒られているところでも見に笑
桜:もう!○○さんの意地悪!
私のコーチは怒るとほんとに怖い
だから緊張していたのに...
○○さんと一緒に居るってだけで、なんかすごく安心感を感じる
ガチャ
桜:すみませんっ!遅れました!
コーチ:....
コーチはやっぱり怒っていた
それはそうだよね、時間通りに来ないし、ましてや連絡もない
怒りからの無視なのか...
沈黙の時間は永遠にも感じたけど...
○○:"Excuse me...
Are you Coach Sakura?"
コーチ:"...Yes, I am..."
○○:"Well, Sakura got herself into a bit of trouble
with a minor crime..."
コーチ:"!? Is she okay!?"
○○:"She's fine, more or less...
But she seemed really scared,
so please don't be too angry with her."
コーチ:"I see...
By the way, who are you?"
○○:"I'm Kudo ○○ from Manchester City."
コーチ:"!?"
○○:"It seems like you know about the club."
コーチ:"I'm not just aware... I'm a huge fan!"
○○:"That's great to hear."
コーチ:"Is that so...
You're the Japanese player who joined City..."
また蚊帳の外...
私も英語できるようになろ...
○○さんとコーチが話をすると...
コーチの機嫌はよくなったみたいで...
なんか楽しそうに話してる...
そして話し終わると...
一言も話してくれなかったコーチが私に一言...
コーチ:レンラク...ナイカラ...シンパイシタ
桜:ごめんなさいっ!
コーチ:オレイ、イッタ?
桜:はいっ!
コーチ:OK...
"Excuse me, could you take a photo with Sakura?"
○○:"Of course."
しゃくらちゃ~ん、写真撮ろ?
桜:い、いいんですか?
コーチのスマホと私の持っていたチェキで撮ってもらった
それが私の宝物であり、お守りとなるのだが….

コーチ:...ハヤク、ヤルヨ、ジュンビ!
桜:はいっ!ありがとうございます!
そういって急いで準備する
○○:桜ちゃん、じゃあ俺行くね
桜:はいっ!ほんとにありがとうございました!
○○:いいえ~、スケート頑張ってね!
桜:はいっ!
○○さん...優しかったなぁ...
また会えるといいな...
あっ!ジャージ返してないっ!
連絡先も交換せずのまま....
~~~~~~~~~~~~~~
桜:って感じ?
和:へぇ~、さくら、すごい経験してるじゃん
桜:うん....
でもまだあの時のジャージ返せてないんだ...
和:じゃあその...○○さんだっけ?
調べてみれば?
桜:うん....
そういって調べてみる
そういえば、なんで私あの時調べようとしなかったんだろう
○○さんのこと何にも知らないや….
そう思って、検索欄に彼の名前を入れる
すると…
桜:…….えっ!?うそっ....
和:なんだった~?
桜:○○さん....
"サッカーの日本代表なんだけど"
To Be continued...
英語の箇所はChatGPTを使っています。
文法等は最低限見直しているつもりですが、筆者が英語を大の苦手としていますのである程度は見逃してください…..
ここの英語の使い方違いますよ、とかは教えていただけると自分も勉強になりますので、ご教授いただければ幸いです。