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My role 39話


⚠️実際に起きた事象をネタにした箇所がありますため、不快に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方は申し訳ないですがこちらで、閉じていただくことをお勧めいたします。
それでも読んでくださる方は、自己責任でお願いいたします。









ダ先:は~い、今日はここまでね~


『ありがとうございました!』


9回目のバースデイライブが配信で開催されることが決定し、メンバーはレッスンに励んでいた


小林:じゃあみんな今日はこれで終わりだから、マネージャー陣で送迎して行くからね~
先に着替えてきてね


『は~い』



小林:はい、これ○○君がこれから担当する車のカギね

○○:あっ、ありがとうございます

小林:最初からバンの方任せるけどいい?

○○:大丈夫っすよ~

小林:ほんとに?

○○:えぇ!
地獄みたいな鬼教官に散々仕込まれたんで笑



自動車学校

先生:じゃあ持ってきた書類を提出してね~

○○:はいっ!

先生:...うんうん、揃ってるね
じゃあ次、視力検査ね~


メンバーのみんなに誕生日を祝ってもらった次の日...
俺は自動車学校に入校していた


先生:じゃあこれが予定表ね
君は1週間で全部やり切るように会社から言われてるから詰め詰めにしてるよ

○○:...なにからなにまですみません...

先生:何言ってんの笑
私も乃木坂好きなんだから、そこに関われて幸せよ
君の運転でメンバー迎えに行ったりするんでしょ?

○○:おそらく...

先生:じゃあ付きっきりで教え込まないとね
事故ったりしないように、ビシバシ...ね?

○○:怖っ...ボソッ

先生:なんか言った?

○○:いえ...何も...

先生:じゃあ早速運転してもらおうか...

○○:...はい


そして初回の教習が始まると...


先生:ほらほら!なんでまだ30kmで走ってんの!

○○:先生、まだ少し怖いですって!

先生:何言ってんの!公道でちんたら走ってたら周りの車にも迷惑でしょうが!

○○:...



思い返せば地獄の教習だった



小林:...まじ?

○○:マジっすよ
仮免も3日で取らされましたし....
寝る時間以外はずっと教習でしたしね...

小林:...かなりスパルタでやったんだね...

○○:、まぁ...でもそのおかげで取れたので...
感謝はしてます

小林:...


小林さんに哀れな目で見られていると…


美波:ヤッホー

小林:やっぱ梅が一番だよ

○○:さすがですよね

美波:免許とったんでしょ?

○○:取ったよ笑

美波:どう?大変だった?

○○:まぁ...ほかの人と受けるペースが違ったから...

桃子:すごいなぁ...もう取ったんだ

○○:あれ?桃子も取りに行ってるんだっけ?

桃子:うん...
でも効果測定で何回も落ちちゃうんだ...

○○:あれ難しいよね
これ○なの?ってやつもあるし

桃子:そうそう!
桃子も頑張って仮免取らなきゃ...



着替えがはやい梅桃コンビ
まぁおそらく梅が引っ張ってんだろうけど…笑



そんな話をしているとメンバーも集まってきて...


小林:じゃあみんな車乗ってね~

『はぁ~い』


それぞれ帰路へついていく


桃子:れんた~ん、隣おいで~

蓮加:ありがと、桃子


桃子:いいえ~

蓮加:...

桃子:今日、○○君が送ってくれるらしいよボソッ

蓮加:ふ、ふぅん...

桃子:(ふふっ、嬉しそう)



○○:よいしょっと...
みんな揃った~?

美波:うん、揃ってるよ

○○:オッケー、じゃあ出発するね



それから順調に降ろしていき...



桃子:○○君、運転上手だったよ

○○:ほんと?ならよかった

桃子:じゃあお疲れ~

○○:うん、お疲れさま


桃子を降ろし終え、最後蓮加だけが車内に残る



蓮加:...

なんかずっと見られてるし…


○○:...どした?

蓮加:...り...も..いい

○○:え?なに?笑

蓮加:隣...座ってもいい?

○○:...



蓮加:...けち


そんな悲しそうな目でそんなこと言われちゃもう…

メンバーの安全と、変にメディアを刺激しないように助手席にメンバーを載せないことになっているのだが…
まぁ今日の蓮加はすっぴんだし、サングラスでもかけさせれば何とかなるか…



○○:もう...
家までだからな

蓮加:うんっ!


ずるいって...その笑顔


蓮加:よしっ!レッツゴー!

○○:最後の一人になったら途端に元気になったよな笑

蓮加:だって...好きな人の運転する助手席なんて乗ってみたいじゃん

○○:...よくそんな恥ずかしげもなく言えんな

蓮加:こっちだって恥ずかしいんだから//
でも○○が運転する車で初めて助手席乗った女でしょ?私

○○:え?違うよ?

蓮加:...はっ!?

○○:だって...自動車学校の先生、女性だったもん

蓮加:ねぇ~!それは無しじゃん!

そういって腕をバシバシ叩く

○○:痛い痛い笑

蓮加:むぅ...

○○:まぁでも...元気そうでよかったよ

蓮加:...そんなに元気なさそうに見えた?

○○:頑張ってんなぁとは思ったけど、なんか考え事しながらやってるようにも見えたから

蓮加:そっか...

○○:俺には言えない?

蓮加:...ううん、聞いてくれる?

○○:いいよ

蓮加:蓮加ってさ...すごい人見知りじゃん

○○:うん、超が付く程な笑

蓮加:ねぇ~!うるさい!

○○:わりぃわりぃ笑

蓮加:もう...
だからさ...ダンスとかもさ...

○○:教えてあげたい?

蓮加:教えてあげるっていうより、こう...

○○:揃えたい所とかの質の部分?

蓮加:そうそう
4期ちゃんたちの事も好きなんだけど...うまく言えないんだよね

○○:でも...蓮加、先輩たちに聞かれたら教えてたじゃん
れなちさんとか

蓮加:あれは...怜奈さんが蓮加を受け入れてくれているから...

○○:う~ん...

蓮加:...今回のバスラは言っちゃえばヤマを中心とした3期がこれからの乃木坂を引っ張っていきますっていうライブじゃん

○○:まぁ...そうだね

蓮加:だからこう...うまくは言えないけど...
蓮加たちがやんなきゃって思うんだよね...

○○:まぁ...でもその思って何ができるか考えてる時点ですごいことだよ
後輩に教えるなんて、どの仕事よりも難しいんだから

蓮加:...

○○:まぁ俺も俺で何かできないか考えてみるよ
蓮加も悩みすぎないようにな

蓮加:うん...


ポンポン


蓮加:えっ!?

○○:お疲れ、蓮加

蓮加://///

この男…何平然と頭ポンポンって…
う、嬉しいよ?でも急に来るのはびっくりするって…



○○:ほら、着いたよ?

蓮加:うん...

○○:ん?

蓮加:もっと...撫でて?

○○:猫じゃないんだからさ笑

ナデナデ

蓮加:えへへ///

○○:(可愛すぎんだろっ///)


蓮加:じゃあ、また明日ね

○○:おう...


ブーーン




蓮加:...あっつい///

積極的に行きすぎたかなぁ...
でも、いいよね...あれくらいは...






そして迎えた本番当日
全体のライブは会場全体を使って行ったため、もう常に走りっぱなし

いつもならできない演出もでき、ライブは大成功に終わった



そしてここから波に乗っていくと思いきや...





ガチャ

○○:...なにこの空気...




全体でのライブは終わったが、まだ期別でライブが残っている
今日は4期がレッスンしてるから見に来たのに...

空気がどよ~んとしているし、何人か泣いてるし...


○○:なぁ瑠奈、何かあったん?


瑠奈:あっ...○○
実はね...


近くに居た瑠奈に聞いてみると、事の詳細を教えてくれた

4期のメンバーで撮られてしまった人がいる、という事実を


○○:なるほどね...

瑠奈:それで泣きながら謝ってくれたんだけどさ...
そのあと泣きながら出ていっちゃって...
私たちもどうすればいいかわからなくて...

○○:小林さんは?

瑠奈:今日は私たちの担当じゃないよ

○○:そっか...


メンバーも多いため、メンバーが事務所でのレッスンの時は別の仕事をしていることが多い
だから謝った後のケアをしきれなかった

なら俺がしないといけないことは…




パンパン


○○:は~い、一回集合!

瑠奈:○○...何を...

○○:まぁ任せときなって


そういって集合させる
みんな暗い顔で集まってくるなよ…
仕方ないけどさ…


レイ:...

沙耶香:...

真佑:...


○○:どうしたどうした、そんな暗い顔して

レイ:だって...


○○:暗い顔で居てもいいことなんて起こらんぞ?

真佑:でも...

○○:今することは暗い顔で待つことではないんじゃない?

レイ:...

○○:いつも通りでいてあげなよ
本人も反省してみんなに謝ったみたいだし


『...』

それでも沈黙の時間が続く


○○:...週刊誌ってそんなに偉いの?

璃果:えっ?

○○:ねぇ?どう?


『...』


○○:俺はなんとも思ってないんだ~

レイ:えっ?


暗い空気を換えたいがためにあえて明るく話すことを心がける


○○:だってネガティブな情報しか載って無いじゃん
あれ読んでて楽しいって思ったことある?

『...』

○○:興味ないのよ、人のマイナスの情報は

レイ:...確かに

○○:仲間が仲間を突き放さないこと
それはみんながやるべきことよ?


どうだ….これで少しでも俺の意見に乗ってきてくれる子がいれば…

そう思っていると…
意外なところから声が上がる


沙耶香:...そうだね!
まだこれからもライブがあるし!

真佑:沙耶香...


彼女自身怖い経験をしているはずなのに…
でも…ありがと、沙耶香



沙耶香:私だってつらい期間はあった
でもまゆたんが独りにさせてくれなかったから、今私はここにいる

私たちが信じてあげないと...
あの子は独りになっちゃうんだよ?


『...』


彼女の言葉が4期全体に浸透しているのが、皆の目の輝きでわかる
そして…


遥香:そうだね...
私たちが支えてあげないと

悠理:うん、みんな優しい気持ちで迎えてあげよ?

あやめ:そうだね

柚菜:4期生、みんなでがんばろー!

『おーー!』


良かった…
これで分裂することが最悪なシナリオだったから...
何とか回避することができたか...



瑠奈:すごいなぁ○○は

○○:俺はみんなの気持ちを前に向かせただけだから
ネガティブな事象があった場合、仲間がどういうアクションを起こすか
それが大事になってくるからね
でもそれができる子たちだから、心配はしてないよ

瑠奈:さすがすぎる笑

○○:あとはみんなで乗り越えていくんだよ

瑠奈:わかった、ありがと○○

○○:俺は何もしてないって笑
じゃあ会議あるから行くな

瑠奈:うん



そういってレッスン室を後にする



『間違えた、間違えた ならやり直すだけそれでいい、もう間違えなければいい』


どれだけ信じられない間違えをしても、その人が真摯に謝って行動を改めようとするなら...
それを聞かずに事象だけで排除しようとしてはいけない


その人となりを、背景を、性格を、理解できなくても...
言葉で人を殺しにかかってはならない


○○:さぁ~て...これどうすっかなぁ...


荒れに荒れたSNS


自分ができる最大限で、彼女たちを守ること
それが俺の使命...





To Be continued...

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