agian again again ④
ある日の練習終わり...
どこからともなくシュート練習が始まる
日本で言うところのイングランド式シュート練習かな?
まぁ向こうの人たちは遊びでやり始めるんだけどね...
ザシュ
Phil:Hey, hey! How many can you score?
○○:Damn it...
ゴールの左上の隅
いわゆる"神コース"と呼ばれるところ
Philはほんとに膝下の振りがはやいから...
止められない...
ザシュ
Bernardo:Fooooooooo!!
Bernardoもゴール右上の隅に決めていく...
なんだろうな...
世界のトップオブトップはトラップがほんとに...
脚に吸盤でもくっついているのかと思うほど、ボールの置き場所を間違えない
パァン
Kalvin:Oh...
Phil:Hey, hey!
Wasn't your shot too easy?
Kalvin:Well, I didn't think you'd reach that far...
Bernardo:That's what he said, ○○
○○:I'm not letting you score again!
Kalvin:You spider-man!
○○:Spider-man, huh...
I like it!
Phil:Say that after you stop my shot!
○○:Fine, you're not scoring again!
Phil:Don't worry, I'll score this time
日常...
って言ったら、贅沢なのかもしれないけど...
毎日このシュート練習の相手ができること
すごく嬉しい
だって...
世界最高峰の選手たちのシュートを受けれることなんてほとんどないからね
練習が楽しくてしょうがない
その後、クラブハウスで皆で昼食をとって帰宅
明日には、FAカップのチェルシー戦もあるし...
しっかり準備しないと...
そう思っていると...
ピロリン
○○:ん?
『日本代表選出のお知らせ』
○○:ふふっ...
毎回、ありがたいことに選んでもらえてる
国を背負って戦えることの喜びは、表しきれない
茉央L:陽ちゃん!
○兄、選ばれたね!
陽子L:ねっ!見に行かん?
茉央L:行くに決まってるやん!
陽子L:よっしゃ!
父ちゃんたちも誘う?
茉央L:う~ん...
平日だから来れんかも
陽子L:東京でやるんやもんな...
無理か...
茉央L:なぁ、それぞれメンバー誘ってみん?
陽子L:あぁ!いいやんそれ!
陽子、誘いたい人いるの!
茉央L:茉央もいるんよ!
陽子L:じゃあお互いに誘って行こうや!
茉央L:そうやね!
ずっと海外におった、私の従兄
小さい時からいっぱい遊んでもらって...
いっぱいいっぱい、抱っこしてもらって...
常に私の前にいてくれた、大好きな存在
海外に行ってしまってなかなか会えなくなって
すごく寂しかった
でも、日本代表に選ばれて戻ってくるの
それはそれは…誇らしいしかっこいい
見に行った時に会えたらいいなぁ...
そんな期待を抱く
茉央:さてと、誰誘おうかなぁ...
マネージャーさんかぁ...?
いやいや、確かにサッカー好きな人いるけど...
あっ!いるじゃん!
気になる発言してたメンバーが!!
茉央:さくた~ん
桜:なぁに?茉央
茉央:あんな、今度のサッカーの代表戦あるんやけど…
一緒に見に行かん?
桜:えっ?私?
茉央:うん
桜:な、なんで?
茉央:だってさくたん...
スタ誕で言ってたやんか、サッカー見るって
桜:あれはお兄ちゃんの影響だけど...
いいの?
茉央:もちろん!
桜:やった♪
茉央:よっしゃ!じゃあ再来週な!
桜:わかったぁ
茉央に誘ってもらってサッカーの試合見に行けることになった...
誰が来るのかとか、どこと試合するのかとか
全然知らないけど...
○○さん来るといいなぁ...
陽子:小坂さん!
菜緒:どうしたの?陽子
陽子:今度サッカーの試合見に行きませんか?
菜緒:えっ?
陽子:この前サッカーの試合見てるとこ見て...
菜緒さんとサッカー見に行けたら楽しいだろうなって
菜緒:それは別にいいけど...
なんの試合見に行くん?
陽子:日本対....どこでしたっけ...
菜緒:ウルグアイ...
陽子:そうですそうです!
なんだ!菜緒さんも知ってるんじゃないですか!
菜緒:た、たまたまネットニュースで見ただけだし!
陽子:じゃあ決定ですね!
予定空けておいてください!
菜緒:ん、わかった
ちゃんと追ってるんやから、知ってるに決まってるやん...
そして...
桜:おっきいぃ...
茉央:な!ほんまに!
国立競技場で行われるウルグアイ戦
夏にいつも神宮でライブをやらせてもらっているから似た景色ではあるけど...
近くで見るとよりすごさを感じる
茉央:え~っと...
陽ちゃんたち、着いたんかな...
桜:今日正源司ちゃんも来るの?
茉央:うんっ!
桜:でも、珍しいよね
茉央がサッカーに興味あるなんて知らなかったし...
茉央:いとこがおるんよ
桜:えっ!?そうなのっ!?
茉央:うん!
しかも日本代表!
桜:ほ、ほんとに!?
それってかなりすごくない...
茉央:なっ!すごいやろ!
陽ちゃんも茉央も昔から仲良くしてもらってたからなぁ...
桜:そうなんだ~
今回も選ばれてるの?
茉央:もちろんっ!
桜:へぇ~
陽子:あっ!茉央ちゃん!いた!
茉央:あっ!陽ちゃん来た!
陽子:ごめん、撮影がちょっと長引いちゃって
茉央:ええよ、全然!
そちらの方は...
陽子:ふふっ、変装解けたら茉央ちゃんびっくりするかも!
茉央:えっ...誰やろ...
陽子:あっ!桜ちゃん!
桜:ふふっ、久しぶりー!
陽子:久しぶり!
茉央:とりあえず、席に行こっか
陽子:そうだね!
茉央ちゃん、チケットある?
茉央:うんっ!
ちゃんとおばちゃんから送られてきた!
陽子:やったっ!
茉央:席は楽しみにしときなねって言われたけど...
関係者席って書いてあるから、いつもの席じゃないのかもね
陽子:だねっ!
そしてチケットに記されたゲートから入場すると...
桜:すごい...
茉央:おばちゃんの言ってたとこって...
陽子:VIP席や!
そう、普通の観客席とは違って部屋一つ+ラウンジシートという
いわゆるVIP席
陽子:すご~い!
ねっ!小坂さん!
茉央:小坂さんって...
菜緒:...陽子、ほんとに仕掛け人向いてない...
陽子:えっ!?
陽子、頑張りましたよ!
菜緒:オチを先に話す人いないでしょ!笑
陽子:だって...
小坂さん、全然バラさないんですもん...
そういって、正源司ちゃんと一緒に来ていた人がマスクとサングラスを取る...
するとそこにいたのは...
茉央:あ、あの...
小坂菜緒さん、ですよね?
菜緒:そうです!
今日は誘ってくれてありがとね!
茉央:こ、こちらこそ!
来ていただいてありがとうございます!
陽子の従妹の...
菜緒:五百城茉央ちゃんと、川崎桜ちゃん、だよね?
茉央:し、知ってくれていたんですかっ!?
菜緒:うん、それはもちろん!
茉央:嬉しいです!
ね!桜!
桜:はいっ!ありがとうございます!
陽子:...陽子のことは全然褒めないのに...
菜緒:え~、そうかな~?
陽子:そうですっ!
全然褒めてくれないです!
菜緒:...後輩の中では結構可愛がっていると思うんだけどなぁ~
陽子:...ならいいんです♪
茉央:陽ちゃん、チョロい...笑
そんな話をしていると...
『オオオォーーー!』
パチパチパチ
歓声と拍手が聞こえる
桜:えっ?もう試合?
茉央:違うよ
今から選手たちがアップをするの
桜:でも...3人しか出てきてないよ?
茉央:だって、ゴールキーパーだもん!
桜:ゴールキーパーって先にアップするの?
茉央:うん
唯一手を使えるポジションだから、トレーニングも特殊だしね!
桜:へぇ~!
茉央ってサッカー詳しいんだね!
茉央:まぁね♪
陽子:あっ!出てきたっ!
菜緒:あっ!ほんとだ!
陽子:○兄いる?
茉央:えぇ~っとねぇ...あっ!いたっ!
○兄~!!
陽子:ほんと!?
桜:従兄、いたの!?
茉央:いたっ!
桜:どこどこ?
茉央:ほら、あそこで...
今、ボール投げた人!
この時の衝撃は今でも忘れられない...
茉央から双眼鏡を借りてのぞき込む
するとそこにいたのは...
私がずっと追いかけていた人だったから...
To Be continued...
用語解説等...
FAカップ:1871年に創設された
世界最古のカップ戦
プロからアマチュアまで多様なチームが参加する大会
Bernardo:ベルナルド・シウバ MF ポルトガル代表
所属:マンチェスターシティ(PL)
背番号:20
Phil:フィル・フォーデン MF イングランド代表
所属:マンチェスターシティ(PL)
背番号:47
Kalvin:カルビン:フィリップス MF イングランド代表
所属:マンチェスターシティ(PL)→
(ローン移籍)イプスウィッチ・タウン(PL)
背番号:4
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