シリコンバレーに来たかった真意に迫る
1年ほど前くらいからシリコンバレーに行きたいと強く思うようになった。
その理由はシリコンバレーに来るまで分かりませんでした。
実際にシリコンバレーに来て、いろんな人の話を聞く機会を得たことで、その理由がクリアになりました。
半導体のチップから始まり、ハードウェア、ソフトウェア、そしてインターネット、さらにはクラウドなどの技術革新を続けながら、進化し続けていますが、これらの次に起こる変化が「データサイエンス」という分野であることが、クリアになりました。
このデータサイエンスという分野こそが、次のイノベーションの源泉となるということである。そのためには、解決したい課題に関係するデータを集め、分析し、原因を解明し、再現性がある方法で、原因を取り除くことができるようにする仕組みが必要となります。
私のキャリアは社会人になってからずっと情報系の分野で、ハードウェア、ソフトウェア、インターネット、さらにはデータサイエンスの分野を25年ほどどっぷりいます。新しい領域が出てくる時は感覚的にざわざわすることが何度か経験しており、今回もその感覚があり、もやもやしていたがまさにこれだと感じた瞬間でした。
今回、シリコンバレーに来る時、経験と勘に依存する出産、育児を産業化したい、どうすればそれが実現できるのかを知りたいという思いできた。
まさに私がこれから実現したいことはデータサイエンスであり、その中でも出産、育児とおいうカテゴリーで勝手ながら一番最初に飛び込んだのだと思うと、かなり興奮した。
シリコンバレーマジックを行動に
良い話を聞いて、素晴らしい体験をして、感想を述べているだけでは、何も変わらない。
感じたこと、思ったこと、決めたことは実行してなんぼということで、これらからどう行動するかをコミットするために、言語化します。
シリコンバレーのプログラムに参加して得たこと
1)自分の活動に自信を持った
平塚市で実証を進めているチャットを使った孤立を防ぐ仕組み「coe」を、ベイエリアに住んでいる人たちに紹介したら、利用したいという声を頂き、数名の方が登録してくれて、サポートを開始しました。
また、メンターの方々に取り組みの1つとして紹介し、実際に起きた事案を説明したところ、ポジティブな反応をもらうことができた。さらに、どうすれば良いかと建設的な意見を頂き、まさに「Yes and」である。
これらの反応は日本にいるとなかなかなく、トラブルが起きた時に責任が取れるのかとリスクサイドでコメントされることが多く、ベネフィットサイドで議論することができずにいたので、非常に自信を持つことができた。
2)事業の方向性に確信を得た
このプログラムに参加するにあたって、「Why you」について考えることが求められた。
これまでは当事者が発信しないと周りは課題にすら気づかないし、気づいた人が行動しなければ、何も変わらないと思って活動していると説明していた。その時、自分でしかできない理由は当事者であるということだけでしか説明できなかった。しかし、今回シリコンバレーの産業構造、エコシステムに触れ、そこで活動する人とコミュニケーションしたことで、感覚的に捉えていたビジネスモデルが次なる産業モデルとなる「データサイエンス」であり、それにチャレンジしていることに気づき、これまで描いてきた世界観は間違いないと確信を持ちました。
3)より強いパッションを持った
シリコンバレーでこれまで取り組んできたことに共感をいただき、ビジネスモデルに確信を持つことができたことで、あとは行動あるのみという強い思いにギアが入りました。
熱い思いのまま帰国して、活動するためのプランをサンフランシスコから羽田への飛行機の中で考え、羽田空港に着いた瞬間から活動したいと思う。
コミットメントすること
1)ベイエリア向けに「coe」を提供する
ベイエリアに駐在する日本人を対象に、産前、産後のサポートをしているウィコラが主催する集まりに参加し、日本人の駐在員の出産、育児の立ち上がりの不安や課題に触れることができ、「coe」のベイエリア版を提供することを決めました。
ベイエリアと言ってもかなり広域に散らばっているため、それぞれが住んでいる地域はバラバラで地域との関係がほとんどないと孤立してしまうため、そんな課題を「coe」で少しでも役立てばと思いました。
少し既存サービスをカスタマイズする必要があるため、帰国したらエンジニアと相談して、システムを改修して利用できるようにします。
ベイエリアの出産、育児の課題解決に貢献するぞ!
そして、このモデルを米国の他の都市(ニューヨーク、テキサスなど)に展開し、さらにはシンガポールや上海などへも展開しようと期待が膨らみ、初めてグローバルが見えてきた。
2)出産、育児に関するデータサイエンス産業の立ち上げ
経験と勘に依存する出産、育児をデータに基づき、テーマごとプロジェクトを作り、課題解決するためのコンソーシアムの設立を、当初より8月に予定していますが、これは予定通りに進めるのみです。
さらに「子ども中心PHR」をベースに取り組むテーマごとに、必要なデータモデルの検討もコンソーシアムの準備と合わせて進めていき、データを取得、分析するだけでなく、今困っている人たちにソリューションをデリバリーできる仕組みも検討していきます。
やらなければならないことが具体的に見えたので、あとは行動するのみ。
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