「はじまりはたった一冊から」
( この記事は、2017年12月28日のブログ記事に加筆・修正を加えたものです )
「 コスモテックに入社したい! 」
「 コスモテックに仕事をお願いしたい! 」
という嬉しいお言葉を頂く機会が以前よりグッと増えました。
その多くの皆さんは 「 コスモテックのブログがきっかけ 」 と教えてくださり、更新にも熱が入ります。
新しい風はブログから吹いてくる
今回は、そんなコスモテックのブログのはじまりについて書きます。
開設は2005年。 コスモテックのブログ 『 ようこそ!行列のできる箔押し印刷工房へ 』 は今年2018年で13年目を迎えました。
記事数は1600を超えます。
2005年当時は、大手印刷会社の下請け仕事しかしていなかったコスモテックは、このブログを始めてから少しずつ少しずつ変わることができ、 今や当時と比較すると仕事内容も取引先もまるで違った会社・工房に変貌を遂げました。
具体的には、
新たなお客様や加工所との出会いが本当に沢山ありました!
機械も新しくすることが出来ました!
コスモテック メンバーも増えました!
ブログを開設したことが全てでは無いとは思いますが、ブログがきっかけで生まれる新たなご縁や出会いが会社を良い方向へと導いてくれたのは確かなことです。
必要とされる喜びがほしい
コスモテックは、
「 何故変わることが出来たのか? 」
「 何故今も変わり続けようとするのか? 」
それは、現状に満足していないからに他なりません。
ブログを開設する前までは、どちらかというと 「 変化を嫌う 」 会社でした。来た仕事をこなす。指示されたことだけやる。それが全てでした。
けれども、 「 どこかで自分たちの技術を、そして僕たちを必要としてくれているお客様がいるのではないだろうか? 」 という思いが、ずっと心の底にあることに気付いてしまったのです。
運命の扉を開けた、たった一冊
思い返せば、ブログを立ち上げたばかりの頃しばらくは、ブログを読んでくださる方は全くいませんでした。
毎日何回もアクセスカウンタをチェックして 「 あ! 誰かキリ番を踏んでくれた! 」 と思ったら自分だった… なんて日々が、わりと長い間続きました。
「 どうせ誰も見てくれないなら、やめてしまおうか 」 と考え始めた頃、はじめてのお問合せを下さったのは、ある専門学校の学生さんでした。たった一冊の卒業制作に箔押しして欲しいと言うのです。
日頃、一つの仕事で何千・何万枚という単位の紙に箔押しする僕たちにとって、一冊は本当に少ない数。もちろん、売り上げの伸びも期待できませんから、いつもならお断りしてしまっていたでしょう。
けれども、箔押し職人である佐藤に相談すると、 「 喜んでお受けします 」 と答えてくれました。
躍起になって始めたブログが思うようにいかず、心が折れかかっていた時に依頼されたたった一冊の箔押しを何としても受けたかった僕は、職人の心意気が本当に嬉しかったのを今でも覚えてます。もしかしたら、佐藤もそんな僕の気持ちに気が付いていたのかもしれない、と今になって思います。
それからは、始めたばかりの、内容もスカスカのブログなのに、 「 見つけてくれて、頼って下さって、ありがとう! 」 という気持ちで、がむしゃらでした。
その仕事は、普段扱う大きなロットの仕事に比べ、金額的にも小額ではありますが、その学生さんにとっては大切なお金であり、大切な作品。僕たちはそれに報いたい。そんな両者の思いががっちり噛み合って一冊の卒業制作が完成した瞬間、 「 ブログを立ち上げて良かったな 」 という気持ちが沸々と湧き上がってきました。忘れられない一瞬でした。
もっと、もっと
それから 「 もっと何か出来ないのか? 」 を繰り返し繰り返し、2005年からスタートさせて早13年。そこには 「 変化を嫌う 」 以前のコスモテックはなくなりました。むしろ、 「 変化していきたい 」 と心から願う気持ちが根付いています。気持ちや思いは無限大。たくさんの可能性に毎日胸を躍らせています。
コスモテックの職人たちも僕も、毎日考え続けています。
「 どうすればより良くなるか 」 考えて考えて、試行錯誤しながら少しずつマイナーチェンジを繰り返しています。
どうすればより良い技術、サービスを提供できるか、どんなおもしろいことが出来るか。同じアクションでも、気持ちの持っていきかた次第で、日々の当たり前をカスタマイズし、より良くなることも可能だと信じています。
僕たちの主たる作業は箔押し加工です。
アナログな手作業が多い加工です。
吹けば飛ぶような小さな会社です。
けれども、 「 お客様を喜ばせたい! 」 気持ちは負けません。
無我夢中で走り続けて、2018年を迎えることが出来たのは、本当に嬉しいことです。今後も等身大のコスモテックを大切にしつつ、コツコツ、コツコツ。絶えず変化し続ける世の中に歩み寄り、しかも歩みを止めず、まだまだ若い気持ちで挑戦し続けられたらと考えております。
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