田舎の母は昔からだらだらしない。
メリハリが出来ている。
朝の食事前に一仕事。
食後に一仕事。
たいていの仕事は午前中に片付ける。
夏、暑くなる午後は、家でゆったり過ごす。
昔から、生産性の落ちる時間帯は
ゆっくりと体を休め、
生産性の上がる時間帯に集中的に動く。
80歳を超えた今でも
それが体に染みついている。
おそらく昔から農家の人は
こんな暮らしを送っていたのだろう。
だから僕がダラダラすることを嫌う。
やるべきことを延ばすのにも小言を言う。
だけどしつっこくはない。
母親が言ってやるのでは僕のためにもならない。
やるべきことは自覚が必要だからだ。
この突き放し加減がものを言う。
じんわり効いてくる。
昔も今も、尊敬と感謝しかない。