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moon_69
浮く言葉、沈む言葉
思いあまって意より先に飛び出す言葉
その言葉は何を映すのか
傷ついたままの言葉は鋭角の刃を隠し持つ
どうせなら穏やかな風のように
すべてを包み込む言葉を投げかけたい
何もなくても温もりだけはたずさえて
静かに波打つ浜辺で
月夜の雲間にそよぐ風が唄うように
波長がゆるやかになっていった
言葉を波間に放り投げると
浮く言葉と沈む言葉
温もりある言葉は波をいつまでも包み込む
重い刃の言葉は沈んで行け
ここには必要のない言葉と知る
ゆるやかな時間の狭間にて溶け込むと知る