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色あせた時間

色あせた時間を読んでいた
何がそうさせたのだろう
自分の中で何が変わったのだろう
あのときの輝きや鮮やかさは
どこに行ったのだろう

青春という言葉だけでは
語れない時間のねじれが生じて
軽いめまいを起こしている
細い糸のような時間軸が
絡まって解けない

節々に滲む色の影を
さみしく悲しく見つめている
色のグラデーションが
無彩色に続く今の時間が
味気ないのは誰のせいだろう

人を愛したことも
自分を戒めたことも
誰かの夢を支えるために
変わってゆくためにあった
それが生きてきた証

あの頃の生き方を思い出して
ひとつ一つ光を灯して
消えないように見失わないように
飛び立ちたい あの蒼空へ
今の時間が色あせないように


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