ふるさとの風

窓を開けたら清々しい風が呼んでいた
隙間があればどこにもやってくる
窓は締め切っていたけど
こころには隙間があったみたい

風にふかれながら
こころの隙間を埋めるわけでもなく
心地よさに初夏を感じていた
あなたに会える日を思いながら

春先に咲いた花のように
初夏に咲く花もある
あなたを思いながら花に問うてみた
あの人の季節はいつなのか

ふるさとの山の上に広がる空のように
あなたを思うたびに風が呼びにくる
今度いつ帰る
わたしはここで生きている


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