ここに住んだら元気になってほしい。そんなマンション、あります。
※上部掲載の写真はイニシアグラン札幌イーストにて2023年9月に撮影したものです。
―どのような取り組みを行われたのでしょうか?
シニアのためのサービス付き分譲マンション
「イニシアグラン(旧:グランコスモ)」では
株式会社コスモスライフサポート
(コスモスイニシア 100%子会社/以下「CLS」)が
入居者さまに向けてさまざまなサービスを提供しており、
そのなかで「フレイル防止施策」というものがあります。
「フレイル」とは
「社会的フレイル」
「栄養的フレイル」
「身体的フレイル」
の3要素があると言われており、
これらのフレイルを防ぐことで
介護状態になることを防ぐことができると言われています。
「フレイル」自体は
全員にいつか起こる状態なのですが、
これをどれだけ遅らせることができるか?がキーになります。
また、
3要素のうち
「社会的フレイル」はほかの2つのフレイルに
影響を及ぼすと言われていて、
逆にいうと「社会的フレイル」を防止することが、
フレイル防止に大きく関わってきます。
「イニシアグランシリーズ」では
3つのフレイル防止策を講じていますが、
なかでも「社会的フレイル」を防止するために
多彩な共用施設を使って、日々さまざまなことを行っているんです。
頻繁に行っているコミュニティイベントもそうですが、
入居者さま同士の自発的な行動を促すサークル活動や
地域ボランティア活動の支援などもそうです。
この部分にここまで力をいれているのは業界でもあまりないかも!
とは思いますね。
そして、
そのフレイル防止策の舞台はマンション内の共用施設です。
わざわざ公共施設まで行かなくても
自宅マンションのなかで楽しみながら、フレイルを防止することができる。
そんなマンションを実現するために、
一般的なファミリーやシングル向け分譲マンションとは
まったく異なる共用部分の設計をしています。
―なぜ、このような取り組みをしようと考えたのでしょうか?
シニア向けマンションや介護施設の提供サービスは
「緊急駆けつけ」
「見守り」
「医療・介護連携」
といったものがよく挙げられます。
もちろんそういったサービスも提供していますが、
極端な言い方をすると「フレイル」を防止できれば
医療機関にかかる頻度も下げられるし、
介護を必要とする時期も遅くなる。
突発的な病気や事故などを除けば
救急搬送頻度も下げられるわけであり、
「いつか起こるかもしれない事態」を
何も手を打たずに待つより、
少しでもわたしたちのサービスで
減らしていきたいと考えています。
少子高齢化が進む日本では、
2060年には65歳以上が全人口の4割を占めるという推計が出ています。
※国立社会保障・人口問題研究所
「日本の将来推計人口(令和5年推計) 結果の概要から出典。
膨らみ続ける医療費や介護費などの社会保障費を
現役世代が支えることは
かなり難しい時代がもう目前まできています。
そうなのであれば、
これからの高齢化社会は
「ケアが必要な人すべてに手厚いケアを届ける」
のではなく
「ケア不要の人を増やす」ほうが効率がいいわけです。
政府も数年前からこの方針に舵を切っていますが、
まさにそれを実行に移しているのがCLS のサービスです。
私自身もフレイルを防止して
健やかな人生に憧れます!
―この取り組みへの想いはどのようなものでしょうか?
現場を預かるCLS の支配人は
「ここに住んだら以前より元気になってほしい」
とよく言っています。
実際に、
ご契約時よりも入居後のほうが
明らかにお元気になられた方もよくお見かけします。
もちろん全員が全員そうではないですし、
イニシアグランに期待する価値がフレイル防止だけとは限らず、
100人入居者さまがいれば
100通りの期待があるのは事実です。
しかし、
やはり私としては、
イニシアグランに住んだら元気になってほしい、
のです。
どんな「元気」でもいいです。
身体的でも、精神的でもいいし、
コミュニティのようなソフト面でも、
便利で快適な生活を送るというようなハード面でも、
どんなことでもいいです。
そして、入居されるご本人だけでなく、
ご家族や周囲の方も一緒に元気になれると、
なお一層うれしいですね。
─取り組んだ感想を教えてください。
私は入居者さまの
「元気の源」を探って次のマンションの
商品企画やサービス企画に取り入れていくのが仕事です。
もちろん思いだけではビジネスは成立しないので
いろいろな葛藤を経て企画していくのですが、
日々進化する CLS のサービスを目の当たりにすると、
共用部分の設計など、ハード面の企画の難しさを痛感します。
「フレイル防止策」と一言で言っても、
現実的な提供サービスはさまざまで、
CLS のスタッフは入居者さまのニーズや世の中の流れを
リアルタイムでキャッチして
サービスを変化させることができるメンバーばかりです。
世の中の流れは早く、
サービスを固定化するようなハードの設計は数年後必ず足枷になります。
10年先の世界を予測するのは非常に難しく、
どうやってその変化に柔軟に対応する商品を企画していくか?
本当にタイムマシンがあったら・・・と思うことばかりです。
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