すべての瞬間が君だった
私の心が救われた、エッセイの話。
noteを始めて、何を書こうか悩み悩み悩み続けて、自分が病んだ話?自分の趣味の話?自分の生活の話?と悩み続けた。でも、病んだことを書いていくと切りがない気もするし、趣味の話もどこから始めたらいいのかわからない。生活のことなんて誰も興味ないだろうな。と考え続けて、、、いや、考えずに書くことを一旦諦めた。そこまで悩んで書く必要はないと。考えずに数か月経ってある1冊の本を読み終えた。そして、この本のことを書きたいと思った。
私の心が救われた、エッセイ「すべての瞬間が君だった」の話。
韓国の方が書かれたこの本は、韓国のドラマにも出て韓国でも日本でも人気がある本だ。そのドラマを見たけど、その時は何も思わず、表紙の優しい雰囲気に惹かれ購入ボタンを押した。
購入した後はちょうど自分の精神面が不安定で読み始めるまでに時間がかかり、当分の間インテリアと化していた。
ある日、ふとこの本が目に留まり開いてみるとすごく読みやすい文字とイラスト、そして愛をテーマにした内容で半分以上が恋愛の話だが、語り掛けるように書いてありスーッと私の心に言葉が沁み込んでいった。
そのときの私は、コロナ禍というのもあるが、入職して4年目。責任感も増え頑張らなきゃ、しっかりしなきゃ、仕事も増えて自分でどうにかこなさなきゃといっぱいいっぱいになっている時期だった。仕事にいっぱいになり休み方も力の抜き方も忘れ、自分の心を傷つけていた。その結果、寝れない日々、勝手に涙が出る日々、笑えない日々が続いた。
そんな精神面が不安定な時期に読んだこの本は、自分のために書いてくれたんじゃないかと思ってしまうような内容でどんどんページをめくらせた。
ページをめくるたびに自分の心が楽になり、自分をもう少し、もう少し大切にしようと思い、自分の大切なひと・モノ、瞬間を思い出させてくれた。
そしてその時の私の心に一番響いたページがある。
84pにあるこの言葉。
その時を一生懸命に過ごし、生きていた私にはすごく心に響いて涙が出た。
その時の私だから響いた言葉。
たった4行の短い言葉だけど、されど4行の短い言葉で、その時の自分には大事な言葉だった。その時に出会ったからこそ自分を大切にしよう、仕事に生きずに自分のために生きようと思えた。だから今、私はこの文章を書けていると思う。
大げさかもしれないが、本当に自分の考え方が変わった。少しずつ余裕を持てる生活に変わっていった。
今は精神面は安定しているので今見ても響き方は違う。けど、大事な言葉には変わりない。今、これを見ているあなたもこの文章をどう捉えるかはわからない。響くかもしれないし、全然響かないかもしれない。ほかのページ、本のほうが響くかもしれない。
よく、人生はタイミングだ。というけれど、人・事だけではなく、モノもタイミングだと思う。私にとって、あのタイミングでのこの本が大事なタイミングだった。
もちろんこのページだけではなく、ほかの文章も心に沁みた。人生観だけではなく、半分以上の恋愛の話も響いた。今そばにいる大事な人のことも考えながら読んだし、もちろん響かないページもあった。別れた後の話は自分は当てはまらない、読んでも何も感じられないと読むことを中断した時もあった。再開したときの気持ちはまた違って、『今まで出会いと別れを経験しててもこの別れた後の話が響かないのは、きっと今そばにいる大事なひととの別れという選択肢がないんだ』という考えに至った。
その心に響かなかった話も、どこかのタイミングでは心に響いたかもしれないなと、人生はタイミングだなとあの時を乗り越えた今の自分はつくづく思う。
たった1冊のエッセイ本で、自分とは住んだ国も、環境も違う方の書いた本だが出会えてよかったと思っている。
また次読むときはまた感じ方も捉え方も違うかもしれないが、大事な本になった。
人生はタイミング。
これを読んでいるあなたも、今のあなたに合った人、こと、モノに出会えますように。
最後に一つだけ見てほしい
京都に住んでいるときに購入したしおり、可愛くないですか。
私の心が救われた、エッセイの話でした。