わらしべ長者的散歩(10/20の一コマ) 20 mei 2017年10月25日 11:35 ひんやりした天をなぞる。今日もイイのが手に入った。見上げる穂は高ければ高いほど小さくって、握りしめた手の調子に合わせ、茎もゆらり。やさしく撓む。 ほら、突っつくと怒るって、東京で知ったんだよ。おっと、ビックリ。めいっぱいハサミ全開。柄が離れると、いそいそといつもの暮らしに戻っていった。お互い、ただの通りすがり。 これがあれば、楽チン。たいがいのところに届く。葉や枝の感触をススキ越しに知る。しかし、長い物使いが上手いな。身体が物に合わせて自然に沿う。 あんもちパンチ!あんもちパンチ‼︎あんもちパーンチ!あんもち…。真剣白刃取りではないらしい。挟んでいたら続かない。外すのも名人技。 先頭の楽しみとはまた違う楽しみが、寄り道と振り返った背中にあったりする。あんもちパンチに身体をよじって、大笑い。 そして、見つけた。沢山の鳥の移動。目を見開いて、指さす。みんなで追う。自分で歩いて、見て、触れて、味わって。空や森、川の奥行きや深さが、今日もありかの知れない細胞に染み込んでいく。歩いて、歩いて、歩いて。立ち止まって、走って、しゃがみ込んで、また歩いて。 20 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート