やすみ。

画像1 割って外にあらわれるのも、合うかたちをなぞるのも。多少の窮屈に挟まれるのも、よし。
画像2 ただ眺めるもよし。鉄錆を握りこむもよし。草木の香りと太陽、風を吸い込んで乾いた漆喰の匂いを味わうもよし。開けても閉めても、開けっ放しでもその逆でも、解体しても、よし。
画像3 踏みしめて、指の隙間のぬくい、砂のざらつきに眼をつぶるも。崩れ、割れた影に指を突っ込むも。振り返って、影が長くのび、たそがれに溶け沈むも。踵から這い上がる、淡い熱と冷気に駆け出すも。肩をなでる潮風に送られて、また帰るも。引き返すも。まったく知らない場所へ向かうもよし。米の研ぎ汁に、キンピラの香ばしい醤油の香り、干し椎茸や昆布、野菜の溶けあうあったかさ。ふう…、らっくり。

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