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アイデアのつくり方

著者は元広告代理店のプロデューサーで、まさにアイデアを出すことを生業としていた方です。この本は、アイデア創出のノウハウをまとめたものです。

ノウハウをまとめるといっても、著者の論点はただ一つ、『アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもない』という1行。シンプルですが、強烈なメッセージです。100ページほどの小著で(解説が長いので実質60ページ強しかない)、いたずらにページを増やすことなく、著者が伝えたかったことはたったこれだけ。実に明快。

これだけでも十分にインパクトがあるのですが、アイデアの作られる過程についての記述も興味深かったです。資料集め⇒分析⇒寝かせる⇒ユーレカ!! 『寝かせる』というのが新鮮でした。資料を集めて、分析・整理したら、しばらくそこから離れる、放っておく。すると、ある日突然よいアイデアを思いつく。探すのをやめた時、見つかることもよくある話・・・っていう歌もありましたね。

また組み合わせるネタを増やすためにもいろいろな分野の本を読むことを推奨しています。『教養のススメ』といったところでしょうか。

いずれにしても、書籍の帯に書かれている通り、『60分で読めるけど一生あなたを離さない本』です。

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