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「謎に満ちた宇宙」~英語多読のための読書ガイド [ノンフィクション]~

英語学習誌🎄『多聴多読マガジン』🎄連載記事「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト! 多読のプロたちによるおすすめの良書(英語の本)を紹介するコーナーです。

ノンフィクション編 ~2024年12月号~

執筆:伊藤 晶子 (日本多読学会会員・公認会計士)


謎に満ちた宇宙

今回は、英語学習者向けの段階別読み物Penguin Readersから宇宙についての本を2冊紹介します。

1冊目は、イギリスの理論物理学者スティーブン・ホーキング博士と娘のルーシーのふたりが書いた Unlocking the Universe です。

最初は宇宙の成り立ちや太陽系の惑星の解説からはじまるため「よくある宇宙の解説本かな」と思って読んでいたら、本の中盤くらいから様相が変わってきます。

存在していると考えられるものの未知の物質であるダークマター、タイムトラベル、ブラックホール、「ホーキング放射」理論(ホーキング博士ご自身の理論!)、地球外生命体の存在についても考察がなされていきます。

ホーキング博士とルーシーは、子どもたちのために George’s Secret Key to the Universe (邦訳『宇宙への秘密の鍵』)というシリーズも出版しており、こちらはジョージ少年と冒険しながら楽しく宇宙に関する知識を得ることができます。

2冊目は、Life in Space
こちらは1冊目のUnlocking the Universeに名前が出てきた惑星、衛星、宇宙船や宇宙望遠鏡のイラストや写真が満載です。

この本では過去の宇宙探査の歴史から、最近の民間宇宙船の打ち上げ、将来の火星開発までわかりやすく説明しています。

イラストの美しさを堪能しながらゆったり読むのがおすすめ。

このLife in Spaceを読んでからUnlocking the Universeを読むと、ビジュアルがイメージできてより楽しくなるかも!

(1) Unlocking the Universe (Penguin Readers Level 5)

著者 Stephen Hawking & Lucy Hawking
出版社 Penguin
総語数 16,153 語
YL 3.8-4.0

世界的な理論物理学者である故スティーブン・ホーキング博士と娘のルーシーの共著。

太陽系からはじまり、宇宙、時間、タイムトラベル、地球外生命体など幅広いトピックと最先端の理論を解説。


(2) Life in Space (Penguin Readers Level 2)

著者 Catrin Morris
出版社 Penguin
総語数 3,996 語
YL 2.4-2.6

1986年NYで生まれたステファニーは音楽が大好きでピアノの練習にのめりこみ、のちのレディー・ガガとなる。

彼女の懐かしのファッションの数々が可愛い挿し絵で忠実に再現されており、大人も読んで飾りたくなる絵本。


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