状況はどうだい。

やぁ、久しぶり。何年ぶりかな。分かんないな。でもとにかく、久しぶりだ。
そっちはどうだい?元気にやっているかい?


あの時は、あなたにこんなふうに手紙を書くようになるなんて思いもしなかった。正直に言うと、今後も書かないと思う。僕にとってあなたはそれくらいの存在です。分かるだろう、あなたは僕に、それだけのことをした。

そして僕のほうに足りないことがあったのも、事実です。


僕、あなたのこと、好きでしたよ。あなたと同じものではなかったけど。
だからあなたを支えたいと思っていたし、それが出来るとも思っていました。
でもあなたの考える『支え』は僕の考えるそれとはまったく違っていて、僕はあなたが求める存在になれるほどの器はないし、仮になれたとしても、なりたくはなかった。
だから歩み寄りましょう、違う形を模索しましょうというだけの話だったのに、どうしてあんなにこじれてしまったのでしょうね。お互いに未熟だったから、でしょうか。今ならもっと上手に関係を継続していけるのでしょうか。
ふとそんなことを考えないでもないですが、まったくそれが出来る気がしなくて、そのうちあなたのことを忘れてゆく僕です。


きっとこの先、僕はもっと、あなたのことを忘れるでしょう。
それでも、今だけしか続かなくても、願っています。

あなたの傍に、あなたを支えてくれる人がいますように。
あなたがその気持ちを受け取れていますように。
あなた自身の力で、本当の幸せを描いていけますように。


そちらはもう涼しいのでしょうか。
あなたは病弱なのだから、どうかお体に気を付けて。光多き人生でありますように。

それでは、さようなら。

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