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おてがみ きみに。

こんばんは。
お元気ですか。とっても久しぶりに、君に手紙を書きます。なんだかそうしたい夜なのです。

でも君に何を話したいのか、分かりません。
どちらかと言うと、君の話を聞きたい。君が今どんな毎日を、何を考えて過ごしているのか。最近どこへ行ったのか。近頃食べたもののこと、読んだ本のこと、聴いた音楽のこと、夕暮れのこと空のこと。そんなことを、他愛もなく聞きたい。

それは奇跡なのだと、今なら分かります。

あの頃 僕たちは、奇跡でした。
そんなことあの頃だって重々承知していたけれど、それよりもっと、ずっと、深々と、年月が経つにつれ奇跡になっていきます。どこまでもどこまでも、時間とともに。
このまま重ねたら、きっと琥珀になるのでしょう。うつくしい宝石に。


僕の大好きなあの子が帰ってきます。僕の安定剤、ZOOを作ってくれた あの子。
それを聞いた時とても嬉しくて、ひとりではしゃいでしまって、さっそく会う約束をしてもらいました。とても嬉しい。
僕ね、ずっとみんなと一緒にいたい。ただそれだけなのです。
ずっと、みんなと、一緒にいたい。

今夜の君は何をしているのでしょう。
どうか星の見える夜ならいい。そう思います。


相変わらず、いろんなこと、上手にできない僕です。情けなくて泣きたくなる。
だけど少しだけ、前よりは上手くなったよ。前に進むこと。

このままどこへ行けるか、分かりません。
今はそれが楽しみです。この道を進んだ先に、どんな景色があるんだろう。いくつもの分かれ道の、どれを選ぶんだろう。何も分からなくて、ただまっさらで、きっと僕の期待以上のものにしか出会わないんだろうなって、心からそう思う。
いつか『魔法の料理』で、藤くんが唄ってたね。あの時は「ほんとかな、ほんとにそう思っていいのかな?」って縋るように思い込むように支えにしていたけど、今は「あぁ、ほんとだったんだな」って、まばたきのように自然に思います。

僕はどこへ行くんだろう。
分からないけど、君とはずっと一緒にいたいから、ずうっとここにいるね。


それじゃあ おやすみ。
今夜もよい夢を。


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