反社会的勢力はなぜ日本に多く、増え続けるのか(7)

シンガポール、ドバイ・・・反社の移動場所?
 税金を支払うのが嫌になったら転居するところ、それがシンガポールであり、元野村で外資に転職した人の本にも節税のためにシンガポールに転居したが暇でしょうがない、という話が紹介されていた。一方、企業で税金を支払いたくない場合には、タックスヘイブンに会社と作ってそこで利益を立てる方法は昔からあり、少し前に「パナマ文書」がリークされ、そこには日系企業雄出ていた。しかし、誰もそんなことは気にしない。
 しかし、この十年で注目が高まったのがドバイである。ドバイは、シンガポールが転居者受入の条件を厳しくしたこともあって、日本人が増えている。ところが、まだ僅かかも知れないが、日本に戻る、他国に移動する例も出始めている。
 理由はわからないが、本人たちはつまらなくなったからだと言いつつ、裏には深刻な事情があるのかもしれない、との話がある。

誰が反社を厳しい目で見ているのか・・・
 先週、教えて貰った話だが、日本の親たちに最近人気があるのがインターナショナルスクール。ところが、その中には文科省の下で小卒、中卒、高卒の学位を出せないところがあるらしい。以前ちょっと書いた話に似ている。ウェブで幾つか調べてみると確かにそうだった。この話は、もう少し調べたいので、改めて書きたい。そもそも大学でも大学院でも別のことをやっていた人が経営という点で儲かるビジネスをやっていると噂されるところもあるらしいからだ。

 さて、Web3に反社が入り易いという話を聞いた事のある人は少なからずいるだろう。今回もそれに関連した話。

 少し前のことだが、日本のある高校生が、日本のある大学に推薦で入学しようとした。その際、この高校生がアルバイトをしていたWeb3の会社の社長に推薦状を書いて貰った。スタートアップの社長であるが、このスタートアップは今では海外にあるということで、この人もドバイ住まいとのことだった。スタートアップでも、一儲けしてしまえば勝ち、これがWeb3が今はやっている理由だという。
 ところがこの学生は落ちた。推薦状を書いたドバイの人が怒っていたからわかった話だ。しかし、このあたりの背景は闇が深いようだった。
 というのは、そもそもこの高校生がどれほど優秀だったかがわからないのだが、この人は別のWeb3企業でもアルバイトをしていた。今時、匿名で生きる人が多い時代なので、彼も匿名でX(旧ツイッター)をやっているらしいが、問題は、推薦状を書いた人が反社関連だったから落ちたのか、もう一つのアルバイトをしている企業が反社関連なのかがわからない。勿論、本人の個人的評価が低かったといこともあり得る。
 しかし、大学入試は匿名ではできないので、嘘は大学には通じたい。
 実は、その二つの企業を調べてみると、どちらもどっこいどっこいの会社だった。ほぼ嘘ではないかという話で資金調達しているのだから頭が痛い。
が、大学がこうした企業を調べるつてはどれほどあるのだろうか。そこが疑問だった。
 ところが、調べてみるとすぐ解決した。全てがそうと言えるかわからないが、よく調べている学校があるのも事実だった。なぜなら、教員や学生に関係者がいる大学は少なからずあるからだ。大学によってはトレンドに遅れていないということなのだろう。

 Web3で働く若者を見ると、この分野の技術があまり難しくないことを感じさせる。特に、現在は新しいものが生み出されていないので、Web2より低いということを正直に吐露する人もいれば、簡単だから面白くないと教えてくれたエンジニアもいる。従って、こういうところでアルバイトをしている理由は、向上心なのか、お金の為だけなのかがわからない。これを知っている大学があるのだ。国立でも私立でも同じである。だから、こういう会社の社長の推薦では落ちるのかも知れない。

 さて、この推薦入学に落ちた高校生だが、アルバイトをしていたWeb3の企業を辞めて、今は大学に通っているとのことだ。推薦状を書いてくれた人たちと今も関係しているのかどうかはわからない。
  
ドバイについて・・・
 
ドバイにはいろんな日本人がいる。この国は刑法も緩いと言われているので、どんな輩がいるかわからないのだが、でも「Web3の人達は優しい」という表現があるようだが、反社であっても普段は優しい人達なのかも知れず、それがドバイであるならば、人の目を気にする必要もないので、村社会を作れるのかも知れない。 
 これは今では笑い話かも知れないが、反社と呼ばれる組織と関係していたお寿司屋さんがあり、彼がドバイに店を出そうとした。この反社の紹介で。ところが、お金持ちはいても、なぜだか、反社だからか、ドバイの良い場所ではお店を出せないということがわかった。そこで出店を止めたという。しかも、反社にも怖い反社と普通の反社がいて、そこでは怖い反社もやってくるからというのも理由だったようだ。
 一般人からすると、反社は一括りなのだが、実はそこにも種類があるのだった。スタートアップに入り込む反社は、「経済ヤクザ」とでも言う人達で、普通の反社、優しい人達、だと言われる。
 しかし、ドバイはイスラム教国なので、コーランの厳しい教えからすれば反社は住めない筈なのだが、そこにサウジアラビアとは異なる「優しさ」が逆にあるのかも知れない。

 さて、この元高校生、卒業したら、または中退してWeb3に戻るのか、それとも他に行くのか。反社が仲間に引き摺り込みやすいのは若者なので、注目しておきたい。

 ドバイの次はスイスである。

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