近代日本の新たな一面~読書記録「教育勅語の真実」~
会社に入ってから学校で教えてくれたこと(特に授業中よく寝ていてあまり身につかなかった大学の講義)に感謝すると共に学校では教えてくれないこともたくさんあると痛感する今日この頃。
たまたま手に取った「教育勅語の真実」という本に書かれた内容も非常に衝撃的で今まで知らなかった内容だったので紹介いたします。
教育勅語が出来るまでが分かりやすく描かれた一冊
この本は一言で言うと教育勅語が世に出るまでの背景からその後までが記載された書籍です。文字は大きめで書かれており、1時間ぐらいで読めました。
日本が戦争に負けた影響で植民地とはならなかったものの、良くも悪くもアメリカの戦略で色々と変更が余儀なくされた当時の日本。
そんなアメリカが考えた日本という国を骨抜きにするための策略により消されたものの一つが「教育勅語」です。
この教育勅語ですが、そんなことにならないようにあらゆる事態を想定されて作られてはいたのですが、残念ながら日本の表舞台から姿を消されました。
この本では教育勅語の起草段階で7つの条件を満たすことを考慮して作られていると書いてあります。
教育勅語は、他の政事上の勅語と同様であってはならない
この勅語には天とか神とかいう言葉を避けなくてはならない
この勅語には幽遠深微なる哲学上の理論を避けざるべからず
この勅語には、政治上の臭味を避けざるべからず
漢学の口吻と、洋風の気習とを吐露すべからず
「これをしたらいけない」とか「あれをしたらいけない」というような消極的な言葉を用いてはならない
世にあらゆる各派の宗旨の一を喜ばしめて、他を怒らしむるの語気あるべからず
ざっくり言うと天皇が教育について直接発するのに相応しい、どんな人でも考え方の根底として持てる内容にして悪用されないようにする必要があるということです。
このような超絶厳しい一見無理ゲーのような縛りがある中考え出されたのが、教育勅語です。
しかも、日本国内だけでなく、他国でも普遍的に受け入れられる内容かどうかまで考慮されて作られており、実際に教育勅語が世に出ると海外でも称賛され講演の依頼が日本に来るほど高い評価を受けたみたいです。(あまりの完成度の高さにアメリカも日本から存在を消すのに苦労したとかしないとか…)
正直、昔歴史の勉強をした時は近代の歴史は1ミリも興味がありませんでした(これもアメリカの影響か?)が、興味が出てきました。教育勅語に込められた想いや考えをこの本で知り、文明開化間もない明治時代には既に今の日本社会の混乱を予期していたかのような秩序の乱れを懸念して強い意志を持って教育勅語が作られたことを考えると、この消された教育勅語をもう一度復活させてもいいのではないかと思わずにはいられません。
最後に教育勅語の原文を記載してこの記事の締めくくりとさせていただきます。
(ワンポイントアドバイス:余計な解釈はせずに、何回も繰り返し読んで少しずつ理解を深めていきましょう。)
総評:★★★★★
教育勅語の原文
~Who am I ?~
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