視覚障害者が嬉しいと感じた配慮ーお、おばあさま?!

都営バスの中でのできごと。
いつものなかなかの満員バス。
乗り込み、いつも通り運転手さんの斜め後ろの手すり(一番前の高い席の横あたり)にしがみつくと、斜め上のほうから、とんとんと指で肩をつつかれる。その一段高い場所に座っていた男性だった。「座りますか。僕、次降りるから。」と。
ありがとうございます、とお礼を言うと、男性がさっと降りて行ったような気配。満員バスなのでそういう気配や音もわかりにくいので聞き耳を立て様子を伺おうとしながら立っていると、背中の後ろから今度はとんとん。「お座りになれば?」と、おばあさまの声。
そして、「(席に座るのに)階段よ。」と言って、私の腕をぐっと支えて椅子によじ登る手助けをしてくださった。

ありがとうございます、助かります、と心から伝えたが…

おばあさま……

このかたも、席を譲られるほうのご年齢に差し掛かっていそうなおばあさま…。

しかしながら、実はこれ、走行中のできごと。
私は男性が降りたような気がしても、走行中に数段上の座席にのぼるのは少し不安もあり、様子をうかがっていたところもあった。
それを、走行中でも気にせずお構いなしに登れるだろうという判断で私に話しかけ、しかも腕を下からぐぐっと支えてくださったおばあさまでもあるので、では…と、本当にありがたく胸の中で深く合掌し、安全安心に座席に座って終点まで乗ることができたのでした。

実はこの日の帰りのバスでも、70代で片目が使えないのだという男性のかたにバス乗車時に助けていただきましたが、本当に今は高齢者社会でもあり、社会的にはどちらかというと弱者同士が譲り合い支え合う場面も増えていますね。

本日もこうして、皆様のお見守りのおかげで移動することができています。
本当に本当に、ありがとう。

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