紙幣の識別ができて、署名や印鑑を押す場所もわかるガイドシート!―視覚障害の歩き方
![](https://assets.st-note.com/img/1733195898-uQnW1KxD84XtY0pyvzgMkHAL.png?width=1200)
実はどちらかというとお札の種類を識別するために購入したのですが……思わなかったことに、書類の記入や提出手続きが立て続きである昨今、署名のための枠を触って認識できるためのこの穴が大活躍しています。
最初は、サインの枠がこのプレートの枠の大きさと合うとは限らないし、指で触らせてくださいとお願いしていたのですが、
そうすると、例えば描き初めの最初を人差し指で触らせてもらったはいいけれど、その後「では終わりが…」といって、”その”人差し指をわざわざ掴んで動かして連れて行ってくれようとしてしまう人が多いので…
折角合わせてくれた位置を動かされたら初めの位置にもどせなくなってしまうのですよー。笑
視覚で位置や距離を認識していない私たちは、物理的に始まりと終わり両方に指を置いておかねば、一瞬だけ始まりの位置がわかっても、その同じ指を動かされたらもうその場所はわからなくなるのでね(笑)
写真は、紙幣が見分けられる!簡単サ印ガイドという商品。
この商品をまだご存じないかたのためにも説明を加えますと、長財布のお札を入れる場所に入る大きさのプラスチックのシートです。左側が少し段階的に長さが変わり「千円」「五千円」「一万円」と、右端にお札を揃えて広げると、例えば千円だったら一番短い「千円」の段階の位置にぴったり長さがあうことで、紙幣の種類を見分けることができるようになっています。
私はたまに、財布の中で端っこを押さえてぴっと伸ばしてどの段階の位置と一致するかで(とはいえだいたいわかっているあたりを確かめる程度の目的なのですが)、紙幣の種類を確かめることにも使っています。
特にここ最近は、旧紙幣と新紙幣が入り交じり、触り心地に違和感を感じて即時判別する前に戸惑ってしまうことがあります。例えば同じ千円札なのにぱっと触った感じがまるで触感が違うものが財布に混在していると、一体なにが入っているのかと瞬間的に焦ります。(紙幣の目印も、わざわざそこを探って触って少しの時間をかけないと判別できるものではありませんから。)
また、このシートの右側には、2つ、横長長方形の穴があいており、この穴枠を、例えば何か署名せねばならないところの印刷枠に合わせてもらえば、名前を書く場所を手で触って識別できる状態で、その枠の中に名前を書くことで、枠からそんなにそれるようなことがなく、サインすることができる。
更にはその長方形のサイン枠の端っこは少し丸い形になっており、印鑑も押しやすくなっています。