白杖使用者が横断歩道を渡るとき②
①の記事の続きです。
それでも、車が少なかったり、逆に混雑して動きが読みにくかったりすると、やはり渡るのは不安なもの。
そして、見ている側の歩行者や車たちも、白杖を持ったあの人がいつ動くのか、動きたいのか、わからずはらはらしているもの。
だから、私たちは、渡るとき、ちょっとだけでいい、
「これから私、渡ろうと思います!」宣言を周囲に知らせるためにも、ちょっと手を挙げると良い。
渡っている間ずっと手を挙げている必要はないけれど、自分の身を守るための意思表示です。
自分も周りも、非言語でのコミュニケーションでお互い安心。
ちなみに私は、これを訓練士のかたに教えてもらってやってみて、やる前に思ったより断然、びっくりするほど安心感が違いました。
私は元々認識機能が弱かったので学生時代の年代まで横断歩道で手を挙げて渡っていましたが、何故いつの間にかしなくなっていたのだろう!と目からうろこ。
そして、これは周りの歩行者や車のかたも、
「あ、手を挙げて意思表示している、あ、このままわたる気なんだな。なるほど、こっち方向に動こうとしていたのか。」など、白杖使用者のやろうとしていることや進む方向、そもそも進もうとしているのかどうか、などがはっきりわかりますよね。
そして、もしそれが危険な状況であったら、
「あっ、今は信号赤です」「車来ているので今渡らないほうがいいです」など、声をかけやすくもなるわけです。
ただ、手を挙げることもなかなか難しい白杖使用者もいますし、この技、私は訓練士さんに教えてもらいましたが、ご存じないかたも多い。
ですので、白杖使用者を見かけたら、ぜひ、
そこの白杖のかた、と呼び止めて
「どちらに行かれますか?」
「ここ、渡ろうとしていますか?(渡りますか?)」
「今、赤(青)ですよ」
などと、お声がけをお願いいたします。