Give and Take
人が豊かさや幸せを感じるときは、どんなときなのか?
それは、人に貢献できたときであると私は感じています。
このことについて考えていたとき、
「ギバー」と「テイカー」という言葉が目に留まりました。
この言葉は、アメリカウォートン・スクールの組織心理学が専門である教授、アダム・グラント氏によって提唱された言葉です。
アダム・グラント氏は、これらの言葉を次のように定義しています。
「ギバー」は、自分が受け取る以上に他人に与える人
「テイカー」は、常に自分の利益を優先する人
多くの人はギバーでもテイカーでもなく、与えることと受け取ることのバランスを取る「マッチャー」である。
このように、他者との利得関係から見たとき、人は3つのタイプに分かれると、アダム・グラント氏は述べています。
そして、3つのタイプのうち、最も豊かになれるのは「ギバー」であると。
ギバーは人に与えることの豊かさを知っているので、必然的に人の信用が集まり、巡り巡って豊かさを手に入れるということでしょう。
ギバーやテイカーというのは生まれ持った性質ではなく、人としての在り方を指しているので、私たちは意識次第で、いつでも自分のタイプを変えられますね。
ほとんどの人が、家族や友人に対しては打算なしで相手の役に立とうとします(ギバーになる)が、仕事においては与えることと受け取ることのバランスを取ろうとする(マッチャーになる)でしょう。
どのタイプが良い悪いではなく、その時々の状況によって、自分の「ギブ・アンド・テイク」のバランスを決めればいいのだと思います。
でも、人は与えることに喜びを感じる。
これは、いつの時代も変わることのない普遍的なことだと思う。
人は「与えたい」と思うものである。
「与えること」に価値を認めている。
これは、世界70か国以上で認められていることだそうです。
ここに、ギバーが最も豊かになれる由縁があるように思う。
くれぐれも自己犠牲のギバーにならないように、受け取ることも大切にして、「ギブ・アンド・テイク」のバランスの良いギバーになろう!