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雨の降る日を受け入れる

大人になると強くなって不安や心配も無くなって毎日穏やかで幸せな日々を送れるもんだとずっと思ってた。

昔からそれを思って何かを目指して、強くなろう!!とやみくもに何かと戦っていた20代。
けど時が経つにつれて、昔はものすごい問題だと思って乗り越えたテーマはもちろん今は大した事じゃないように思えて平気になるけど、何か一つ自分の中で乗り越えると、また次の新たな未経験の課題がやって来る。

これはもしかして終わらないのか・・?

終わりなく巡ってくる世界の中でいつしか薄々感じ始めた、自分の中で口に出してはいけない的な事実の予感。

何かある所を越えたら素晴らしい悩みの無い世界が待っていて、永遠に幸せだけを感じて生きていける!

そんな地上のパラダイス的なものに淡い期待を寄せていた若かりし日の私の期待は色々な出来事に会うたび無残にも打ち砕かれていった。

タロットカードで17番に「星」のカードというのがあります。裸の女の人が泉の前で水を汲み、その背後には星々がきらめいています。
このカードは新しく生まれた小さな希望たちを表す意味を持つ未来へのカード。

タロットカードの大アルカナの0〜21までは順番にストーリーになっていて、これは森羅万象の自然な流れを表しています。

この17番「星」のカードの前は16「塔」
穏やかな星のカードと相反するような衝撃的な絵面。
バベルの塔みたいな巨大なタワーが突然の落雷により崩壊する図。

16の塔でそれまで自分が信じていた世界が崩壊して、しかしそのバラバラになった塔のかけら達は、17の星のカードのまだ淡いけれど希望を象徴する新しい星たちのかけらとなって未来への希望として生まれ変わるようになっている。

16の塔がいつまでも変わらないままでいたらそれは錆び付いて後は朽ちていくだけ。

私たちが外から見て妄想を抱き憧れる、永遠に悩みの無く変化の無い世界とは、そこに居たら本当に幸せなんだろうか?

日々やってくる悩みや不安はお天気みたいなもの。
それは晴れの日が来たら雨の日もあり、雨が嫌だと思っても、本当にずっと雨が降らなかったら実はその方が本当は困るんだ。

そして晴れの日が来てやっぱり雨の降る日もあって、本当はそれで良しなんだーと受けとめられた時に少しだけ視点が変わっている自分に気づく。

そうやって人はいくつになっても成長していくんだなぁ。
#タロットカード #心の話

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