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映画「ハリー・ポッター 死の秘宝 part 2」 ~ダンブルドアの悲恋を徹底解説(2)
今晩の放映で、ヴォルデモートとハリーの対決がついに決着します。さらに、今年は「呪いの子」の映画公開が予定されており、新しいキャストでのドラマ撮影も始まります。ハリー・ポッター人気が再燃すること間違いなしですね😎
前回の記事に続き、今回は「ダンブルドアの秘密」をさらに深掘りしていきます。ハリー・ポッターシリーズに張られた伏線が「ファンタスティック・ビースト」で回収されているため、ファンタビのネタバレを含みます。
悲劇の真相
妹アリアナの死
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ホグワーツの新学期で弟が寮に戻る前に、アルバス・ダンブルドアはゲラート・グリンデンバルトと共に旅に出て「死の秘宝」を探そうと考えていました。しかし出発の直前、それを知った弟は猛反対し、アルバスを激しく非難します。黙ってしまうアルバスの代わりにゲラートが反論し、ついに杖を使った決闘へと発展しました。
ゲラートが「磔の呪文(クルーシオ)」を使ったため、アルバスは弟を守るため反射的に杖を出して、三つ巴の戦いに発展。そこへ物音を聞きつけた妹アリアナが、飛び交う呪文のひとつを受けて命を落としてしまいます。激しい応酬の最中だったため、誰の呪文がアリアナを殺したのかは不明のまま。ゲラートはそのまま行方をくらませ、アルバスの心には消えない傷が残りました。
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決闘の再現
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ファンタビ3では、アルバスとゲラートの関係がより掘り下げられています。特に、ゲラートがクリーデンスを殺そうとする場面は、過去の決闘を重ね合わせたような構図となっています。アルバスにとって甥であるクリーデンスは、ある意味で弟や妹を融合させた存在であり、アルバスとゲラートにとっては「三つ巴の戦い」の再現のような出来事でした。
二人の間で交わされた会話は、ゲラートが去った理由を知るヒントだと思い、次のように編集してみました。
ゲラートは、妹の死に動揺するアルバスにこう言います。
「君の妹は痛みから救われたんだ」
Perhaps she was saved from pain.
しかしアルバスはそれを受け入れず、失望したようにつぶやきます。
「君は一人で行ってくれ」
You are all alone.
すると、ゲラートは信じられないという表情で言いました。
「誰がこれから君を愛するというんだ? 俺は君の敵だったことは一度もない」
Who will love you now? I was never your enemy, then or now.
墓碑銘の暗号
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ダンブルドアの母と妹の墓には、アルバスが選んだ銘が刻まれています。
「心の中の宝物がある場所に、心も共にある」
Where your treasure is, there will your heart be also.
この言葉を通じて浮かび上がる宝物が、「血の誓い」を封じたペンダント、みぞの鏡、そして火消しライターです。火消しライターは、ダンブルドアの発明品としてロンに託されましたが、単に光を操るだけでなく、愛する人のもとへ導く力を持っていました。
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「ファンタスティック・ビースト3」では、ペンダントや火消しライターの魔力によって、異次元へ領域展開します。こうした魔術の効果を観客に見せたのは、アルバスとゲラートは離ればなれになっても、会える手段を持っていたことに気づかせるヒントだったのではないでしょうか。
幻となったシーン
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ファンタビ3のオープニングでは、アルバスが喫茶店 14番の席でゲラートを待っています。彼が「血の誓い」のペンダントを握りしめながら紅茶をスプーンでかき混ぜるのは、ゲラートを召喚する魔術のようにも見えます。
当初の設定では、ゲラートはアルバスの背後から現れ、耳元でささやく演出だったそうです。「今でもそれを感じるよ」という言葉は、単なるペンダントの感触だけではなく、親密なニュアンスを感じさせます――。
ペンダントを見せてくれ。何年も首にさげていたから、今でもそれを感じるよ。
Let me see it. Sometimes I still feel it around my neck carrying it for so many years.
なお、これは公式の情報ではないため、あくまで参考程度にお考えください😅
二元論的世界観
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ハリー・ポッターとファンタビの両シリーズには、「二元論」のモチーフが繰り返し登場します。オカルト的なシンボリズムとしては、「双子」がよく使われます(例:ヴォルデモートとハリーの杖、麒麟など)。これは、光と闇、善と悪、愛と憎しみといった相反する要素が共存することを意味しています。
アルバス・ダンブルドアは「愛と犠牲の力による自己受容」の象徴であり、アリアナの死によって“重荷から解放”されたものの、深い罪悪感に囚われ続けました。
一方、ゲラート・グリンデルバルトは「力と支配による自己実現」の象徴であり、彼がニワトコの杖を手に入れたことで、権力への欲望にとりつかれ、二人の間に決定的な溝が生まれたのではないかと推察します。
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さらに、二人の名前の頭文字に注目すると、暗号的な示唆が読み取れます。
G → グリンデルバルト
D → ダンブルドア
O → 二人をつなぐ血の誓い (Oath)
これらを並べると「GOD(神)」になります。これはどういう暗示でしょうか。彼らがもし手を取り合い、「大いなる善(The Greater Good)」を純粋に追求していたら、異なる世界線があったのか、それとも別の解釈があるのか…
これは作者のローリングさんに質問してみたいですね~。もしリアクションいただけたら、共有したいと思います😎 そうそう、ダンブルドアを演じたジュード・ロウの出身地と同じロンドンのルイシャムに私も住んでいたことがあって、同じ景色を見たんだな~とかご縁を感じるんですよね。
森の手芸サロン
予告していたイベント「森の手芸サロン」は、2月から毎週木曜の10時~11時、「吊るし飾りを作ろう」というテーマで、参加費500円(材料とコーヒー代)、予約不要です。最新のシルバニアドールハウス・アレンジや着せかえコーデも展示するので、フラッと遊びに来るのも大歓迎です😉
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能登復興支援のため、民宿 「おり姫の宿 くつろぎ」 さんにドールハウス3点を貸し出しました。仮設住宅にお住まいの方々と語らうイベントなども企画していらっしゃるそうです。シルバニアがみなさまの心のいやしになってくれることを願っています💗💗💗
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