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「相手の立場に立つ」というのはどういうことなのか
こんにちは!
こしあんです。
あなたは「相手の立場に立ってものを考えなさい」と言われたことがありますか?
まあ、話し合いの場ではよく言われる言葉かもしれませんね。
しかし、「相手の立場に立つとはどういうことなのか考えなさい」と言われたことがある人はどれくらいいるでしょうか?
もし誰かに「それはどういうことですか?」と聞かれたら、あなたはどのように説明したらいいのか悩むかもしれません。
私自身、長い間その言葉通り「相手の立場に立ってものを考える」という事は他者の視点を取り入れることだと考えていました。
つまり「もし、私が同じ立場だったらどう思うだろう?」と考えていたわけです。
しかし、生き方も考え方も違う人の視点を簡単に取り入れることはできません。
ある実験では、無作為に選ばれた人たちに「ライバル政党の政策などについて考えてもらう」ということをしてもらいました。
まさに「相手の立場に立って」考えてもらったわけです。
その結果どうなったのか?
被験者たちはヘルスケア問題や社会保障制度に関して自分たちの見解にいっそう固辞するようになりました。
しかし、相手の視点を取り入れて考えたのになぜこんなことが起こるのか?
研究者たちは「相手を理解できなけれ、相手の観点を想像して気づきを得ることなどできない」と考えました。
つまり、私たちがいくら相手のことを「こんなことを考えているんだろうな」と想像したところで、知らない相手のことを理解することなどできないということです。
しかもその想像力というものは個人差があります。
そのため、「他者の視点」では問題は解決しないんです。
人ってその時は相手の考えていることがわかったような気になります。
しかし、よく考えればその思考はあくまで自分の経験を通して得られたものです。
もちろん、似たような文化であればそういった予想が当たることもあるでしょう。
ただ、生まれも育ちも違う人たちのことをちょっと考えて理解できるのであれば、人間同士が争うことはもっと少ないような気がします。
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【相手を理解するために】
ではどうすればいいのか?
ここで必要になってくるのが「他者視点探求」と呼ばれるものになります。
他者の視点を取得するのではなく、探求していくわけですね。
つまり、ただ想像するだけではなく実際に相手と対話することによって相手の見解のニュアンスについて洞察を得ていきます。
これは対話を通して仮説を検証していく方法で、優秀な科学者はこの方法を使っているそうです。
そして、ここで重要なってくるのが探求心です。
まずは相手を理解するために対話を通して知ろうとします。
少ない情報だけで判断するのではなく、対話し相手の感情や言葉の意味を感じ取っていきます。
たとえば、会話の中で「地元には大きな山があって」という言葉が出たとき、想像する山の大きさは人によって異なります。
遠足でいくような山もあれば富士山くらいの大きさを想像する人もいるかもしれません。
そのまま話を進めれば大な誤解を生む可能性もあります。
このように、基本的に人の会話には齟齬があると思って良いと思います。
そこで「どれくらい大きな山なんですか?」と質問してみれば、「山頂まで1時間くらいかかる」とか「小学生がよく遠足で使っているからそんなに高くないよ」と答えが返ってくるかもしれません。
そうやって相手の言葉の意味を感じ取ります。
また、人ってよく知らないものは決めつけてしまうことがありますよね。
そういった偏見を持ったまま他者の視点を取得したとしても、相手の考え方に反発してしまいます。
そこで「なぜ、そう考えるようになったのか」、「歴史的な背景が影響しているのか」と科学者のように仮説を立てお互いに検証しながら話をしていきます。
子どもとの会話でも「きっとこんなことを考えているんだろうな」という所で止まらないで、「どうしてそう思ったの?」と聞くことによってただの会話から探求へと変化していきます。
相手の立場に立つにはその人を理解することから始めなければなりません。そうしなければお互いを誤解したままになってしまいます。
もし相手の視点を手に入れたいと思ったら想像するのではなく、興味を持って対話することで得られるのかもしれませんね。
今回はここまで
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最後までお読みいただきありがとうございます。
それではまた次回お会いしましょう。
※この記事は読んだ本をもとに考察し、私の経験したことなども踏まえて書いています。
そのため、参考にした本とは結論が異なる場合があります。
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