部屋の模様替えで能力アップ!
仕事や勉強に集中したい!
もっとクリエイティブな作業がしたい!
と多くの人が思うかもしれません。
いったいどんな環境が自分の能力を発揮するために必要なのか?
と考えると面白そうです。
一説には集中したいなら整理整頓された部屋、創造性を発揮したいなら散らかった部屋がいいなんてことも言われています。
「あれが良い」「これが良い」といった情報は沢山あるかもしれませんが、結局、自分で好きなように環境を整えるのが一番の近道なのかもしれません。
今回はお金をかけずに生産性を上げる話をしていきます。
ある実験で被験者を2つのグループに分け標準的なオフィスでの課題(書類のチェック、データの処理など)をしてもらいました。
一つ目のグループは無駄を削ぎ落した環境で、備品などは置かれていましたが基本的に余計なものはない部屋で作業をしてもらいました。
スチール製の机とイスがポンッと置かれている部屋を想像するといいかもしれません。
二つ目のグループはオフィスの備品などは同じでしたが、壁には絵が掛けられていて、机のそばには観葉植物が置かれていました。
これを研究者は「豊かな環境」と呼んでいます。
実験の結果、豊かな環境のグループのほうが無駄を削ぎ落した環境より15%生産性が高いことがわかりました。
殺風景なところよりも観葉植物のような緑があると人は落ち着いて作業ができるのかもしれません。
またノルウェーで行なわれた実験では、デスクの上に観葉植物置いた従業員ほど主観的なストレスが低く、病気で会社を休む回数も少なく、仕事の生産性まで高い傾向が見られています。
デスクワークではそういった物が生産性を上げてくれるようです。
そして研究者はさらに調査するために3つ目のグループを用意しています。
このグループには被験者自身に絵と植物を飾らせるという作業をしてもらいました。
つまり、置いてあるものを好きなように選んで作業スペースにそれを飾ったわけです。
研究者はこれを「個人的な環境」と呼んでいます。
この個人的な環境は一つ目のグループと二つ目のグループの作業スペースと比べて見た目はあまり変わらなかったようです。
なぜかと言えば、もともと無駄のない環境が好きな人は物を置きませんし、豊かな環境が好きな人は植物や絵を飾ることが多くなります。
同じ物を提供されたとしてもそこには個性が出るということですね。
この3つ目のグループを他のグループと比較したところ、最も生産性が高く、無駄が一切ない環境と比べると30%、豊かな環境と比べても15%高いことがわかっています。
これは「自分の部屋を好きなように模様替えするだけで生産性が上がると捉えてもいいのではないのか?」と感じました。
自分好みの配置に変えるだけで達成できる可能性があります。
労力はいりますが、お金はいりません。
なかには「植物が机にあるのが良い」と言われると「生産性を上げるために植物を置かなければいけない!」と感じる人もいるかもしれません。
でもいくら良いと言われるものでもあなたの好きな環境でなければ意味がありません。
ただ、いくら好きなものだからといって「アイドルのポスターを壁一面に貼りまくる!」という部屋で同じような効果があるのかは不明です。
ある程度のバランスは必要かもしれません。
まあ、最初は秘密基地を作るように環境を整えていくだけでも楽しいのではないでしょうか。
youtubeでも「お部屋ツアー」のような動画があります。
どんな部屋が理想なのか探してみるのも良いかもしれませんね。
今回はここまで
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最後までお読みいただきありがとうございます。
それではまた次回お会いしましょう。
▼引用元書籍