生活の充たされ度合いを高めうる「家事のアウトソース」
このnoteでは、子育てや家事について調べたり話を聴いたりしていく中で、僕が理解したことを少しずつ書き留めています。
前回は「家事分担の観点からのコミュニケーション支援サービス」について書きました。
今回は、その周縁にあるサービスのもうひとつである「家事のアウトソース」について触れてみたいと思います。
家事サービスと利用傾向の分類
家事のアウトソースについても、ご家庭によって利用状況はさまざまだと思います。
すごくおおまかにわけると、以下の観点で採用を分岐する傾向があるように思います。
・経済合理性(支払った分だけ見合うものが得られるか)
・安全性(事故や損害が生じるようなことがないか)
・価値観(自分でやるべき、他人が家に入ることへの抵抗)
また、サービスの選択肢もおおまかに分類してみるとこんな感じととらえています。
・代行サービス(ハウスキーピング、家政婦、シッター、等)
・支援サービス(ミールキット、献立提案、等)
・時短家電(掃除ロボット、食洗器、乾燥機付き洗濯機、等)
活用度合いの傾向
こうした中で、採用スタイルもいくつか傾向があるように思っています。
これもざっくりと(やや適当に)分けると、こんな感じととらえています。
①めちゃくちゃ活用
②家電活用
③補助の範囲
④見送り
①めちゃくちゃ活用は、「金で時間(や余裕)を解決する」という意向が強い方。
時間や心身の余力をつくり、仕事党の生産やアウトプット、あるいは家庭生活の向上につなげるという意志がクリアな方が多い印象です。
②家電活用は、最近増えているように思います。製品が増えている&性能UPや費用DOWNも影響していそう。
興味深いと思ったのは「家電を導入することで、家事の動きも高まる」というケース。典型的な例は「ロボット掃除機が稼働できるよう、床を片づける」といったこと。製品そのものだけでなく、不随効果もいろいろな話を伺いました。
(しゃべる家電が相手になることで愛着がわいて、といった話とか)
③補助の範囲は、勤務先の福利厚生や、自治体の補助金の範囲で利用するケース。わりとしっかりとしたタイプの方が多いと思います(環境によって利用できる度合いが変わる(補助される金額が違う、とか)ので、個々に調べる必要があるので)。
④見送りは、現状はメジャーではないかと思います。いろいろ背景はあると思いますが、上記にあげた3つの観点(経済合理性、安全性、価値観)でブレーキになっているという話が多い印象があります。a
活用に対するハードルが苦しさとセットになる
a僕自身は、実際はもう少し活用する機会が多い(潜在状態)印象があります。
以下の点をクリアにしていくことで、アウトソースを活用し、生活や仕事の充たされ度合いを高められるのではないか。そんな可能性を感じています。
・家事において負担を感じていること(対象の特定)
・それを家庭内(夫婦間)で認識を合わせること(アウトソースか分担どちらにするか)
いずれも「面倒」と感じやすいことだと思います。
そうすると、そのままの状態を続ける(方がまし)という選択になりやすい。
そして、その結果、現状を維持する(ことで、不満や負担として蓄積する)構造が残る。
これは、本当に苦しい状態のように思うのです。a
活用の踏み出しと継続を支えるのは「負担を抑え、共有可能にし、フィットするサービスにつながる」こと
なので、上記の2点をクリアにすることを「負担を抑え、自然にできる」ような支援ができればと思っています。
・家事において感じていること(不満等)をそのまま吐き出す(聴いてもらう)
・その内容を蓄積し、家事における負担状況を構造化・可視化する
・そうした状況にフィットするサービスがわかる
こうした内容があることで、家庭内の視点に閉じずに、客観的な観点も踏まえながら選択を支援できるのではないかと。
自助努力や犠牲心、あるいは罪悪感といったところからではなく。
アウトソースの活用が正解というわけではなく、自ら選択するというステップを明確にすることが、エンパワーメントを生み出し、満たされ度合いを高めることにつながるという意図です。
また、生活を続けていく中で状況は変化していくので、そうしたことも捉えながら軌道修正を続けていくことが、さらなる満たされ度合いを高めることにつながるのではないかと。
僕自身、そうしたことに寄与できるサービスをつくっていきたと思っています。
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