家事分担に関するサービスで重要なのは「負担を増やさず、構造(関係性)を変える」こと


このnoteでは、子育てや家事について調べたり話を聴いたりしていく中で、僕が理解したことを少しずつ書き留めています。

前回は、家事に関するサービスについて触れました。
その中で3つほど分類を設定し、そのひとつである「家事分担の見える化」について少し深堀しました。

分担向けサービスの基本機能は「PDCA」あ

前回は以下のような内容を書きました。

いろいろなサービスをみたところ、おおむねこういう機能を備えているように思います
 ・家庭における家事のリスト
 ・各家事に対する分担状況(夫・妻・両方)
 ・各家事に対する期待要求度合い(きっちりやる、だいたい。毎日、たまに、等)
 ・各家事の実行状況(いつだれがどれくらいやったか)
 ・各家事についてサマリ(期間におけるサマリ、分担と実行状況の分析)

家事分担に関するサービスもいろいろ
https://note.com/cosdtbr/n/n11deba43f89b

こうした機能は、さまざまな方に話を伺ってきた中で、課題解決につながる要素になると思います。
少し味気ない表現となりますが、「PDCAをまわすための機能」をそろえているという感じ。

実際に提供されているサービスは「PDCAを促進するための機能」を付加

実際、いろいろなサービスが出ています。
(この記事では評価することを主旨としていないので、具体的なものを特定せず、同系統の製品群として捉えて書きます)

僕自身もスマホにダウンロードして、いろいろと使ってみました。

いずれも、上記の要件はだいたい満たしているように思います。
サービスによって、差として感じた要素を挙げると、こんな感じです。

 ①ポイント付与:家事の見える化や実行に関して、インセンティブとして機能するもの。
 ②コミュニケーション:スケジュールの共有、メッセージといった機能。
 
加えて、UI/UXもそれぞれ工夫がされていたように思います。
一方で、そこはまだ模索中の段階なのかな、と思うところもありました。

現時点では、実際の利用時につまずきそうな要素が残っている

たとえば、家事の管理。
多くのサービスは「標準的な家事があらかじめ登録されていて、そのリストから対象を選択し、分担状況を登録する」という使い方になっています。
しかし、利用を続けるにあたっては「簡単」というには、まだ距離があるようにも感じました。

そう感じた背景は、こんなところからです。
 ・選ぶだけとはいえ、けっこうな数がある。なんだかんだで登録に負担感がある。
  (利用するときの初期登録の負担と、実績管理をするときの負担)
 ・すり合わせは利用者側の使い方に委ねられる
  (リストをみながら会話する支援があまりない。実際は、家事分担って、お互いに思うところが相反しやすく会話しづらいと思います)
 ・そもそも、分担(対象、割合)そのものが問題ではないことも多い。
  (分担はHOWであり、本来的にはWHATやWHYをすり合わせないと、不満が生じやすい構造をもった関係性が続く)

なので、このあたりに手当するサービスが望まれているように思っています。

期待されているのは「できるだけ余計な負担を増やさず、効果にもつながる」こと

こうした家事分担の負担・不満に対して、僕自身もなにかしら解決に貢献できればと思っています。

ポイントは「感じた不満そのものが、もっとも重要な情報であること」と考えています。
この情報を活用することで

 ・不満の内容から、家事のリスト化や、それぞれの期待レベルを見える化する。
 ・不満の内容から、本来的に満たしたい要素を拾い上げ、それを共有する。
 ・不満の内容から、そもそも起きやすい事象をピックアップし、事前検知や再発防止につなげる

対象とする家事や状況を特定することで、ある程度の内容をつくれるかもしれない、と思っています。
(多くの人が多くの場面で満足できるレベルに到達するには、それなりの時間を要すると思います)

こうした状況が生み出せることで、家事分担に関する負担がやわらぎ、家庭内の生活について心身ともに負担を抑えた時間を増やしていけるのではないか。
そんなことを思い浮かべながら検討を続けています。

こうしたサービスについて、興味や要望がある方は、スキやコメントをいただけると幸いです


今回は「家事分担に関するサービス」について、少し掘り下げて自分の考えを書いてみました。

次回は、その周縁につながるサービスについて考えていることに触れてみたいと思います。

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