家事育児の分担を支えるコミュニケーションを支援する
このnoteでは、子育てや家事について調べたり話を聴いたりしていく中で、僕が理解したことを少しずつ書き留めています。
前回は「家事分担に関するサービスで思っていること」について書きました。
今回は、その周縁にあるサービスについて触れてみたいと思います。
コミュニケーション支援は「相談」と「話題提供」
以前の記事で、おおまかな理解として3つの分類を書きました。
①家事分担の見える化
②コミュニケーション支援
③家事のアウトソース
①については前回触れました。
今回は②について書いてみたいと思います。
コミュニケーション支援は、多様な形で提供されていると思います。これもおおまかに分類してみるとこんな感じの2つかなと思っています。
A.相談(カウンセリング、コーチング、等)
B.話題提供(対話のテーマ、会話形式(フォーマット)、等)
そのうえで、それぞれ提供形態の違い(対人、書籍、アプリ、等)があるという感じで。
僕自身、実際に利用したものがいくつかありますし、使った方の話も伺いました。
いろいろな工夫を感じますし、効果もありそうに思います。
とはいえ「最初の一歩」に難しさがつきまとう
そうした上で、利用にあたってはハードルもあるように思います。
相談サービスについては、利用にあたっての壁があるという話を聴きます。
(少し極端になりますが)心療内科を受けるときと近い構図のように思っています。
「自分(たち)が、そうしたサービスを利用する状況である」ことを受け容れるというステップ。
また、「自分たち自身で解決するべき(解決したい)」という気持ちからくるところもあると思います。
実際、自ら乗り越えた方が力になりそうという感覚もあります。
他にも、相談サービスの不明瞭さ(≒怪しさ)という側面もあると思います。
なにかこう漠然とした不安や疑念が浮かぶ感覚。
提供されているサービスの内容を見るとまっとうなものも多いと思います
とはいえ、やはり抵抗が湧くのは自然なように思います。
また、話題提供サービスも、「最初に話を持ち出す」ところに難しさがあると思います。
特に、感情やストレスが溜まっているとき。
自分から持ち掛けること自体も負担に感じると思いますし、
相手にとって刺激が強めのトーンになりやすい(ので憚られる)というのもあると思います。
必要なのは「一歩目のハードルを抑える支援」
僕自身は
「このあたりの一歩を踏み出しやすいはたらきかけを埋められるようなものがあるといいのかも」
と思うようになりました。
・負担や不満をため込まずに(適時に、都度都度に)吐き出し、
・その内容を客観的に捉えられる機会をもち、
・その理解をもって、そのことについて相手と対話する
こんな流れを支援することができると、少しでも心健やかな時間を増やすことにつなげられるかもしれない。
そうすることで、家事育児だけでなく、さまざまな生活(仕事含め)の場面で力を発揮しやすくなったり、満たされる機会を増やしていったりできるのではないかと。
今回は「家事育児分担に伴うコミュニケーション支援」について、難しさや、補完したい要素について思うことを書いてみました。
次回は、家事代行サービスについて触れてみたいと思います。