いつかマカロニへ行く
子どもの頃、マカロニグラタンが嫌いだった。しかし今、食べれるお店を汗まみれで探し回っている。ある知り合いが「グラタン美味しいよね」と言っていたからだ…
ファミレスやコンビニでも、グラタンはかつて人気メニューだったように思うが、私には理解不能だった。今でもアツアツのとろけるチーズに熱狂できないクールな自分が少し寂しい。
子ども時代、食いしん坊な私がこっそりがっかりしていたのは、母の作る焼き茄子とマカロニグラタンだった。焼き茄子は、皮が焦げている匂いが明らかにだめ。グラタンは明確な理由はないけども、毎回同じ器に入っているのもなんか嫌(横ながで重くてミミが付いたやつ)。火傷しそうに熱いのもなんか嫌。上に乗っかってるきつね色のパン粉もなんか嫌。色がなくて、白いどろどろ、何食べてるのかわからなくてなんか嫌。量が多いし、米に合わない。それでも、わがままな弟と違って、好き嫌いのない何でも食べる子でとおっていた私は、一応は食べていた。
その知り合いが松戸にある「マカロニ」というお店に行ったらしい。私は個性的というか、我が道をいく、変態的なこだわりのあるものに惹かれがちで、レストラン「マカロニ」にもそれを感じた。
近所の洋食屋で食べてみると「なんか嫌」だったポイントは健在だった。でもそんなに嫌じゃない。皿半ばで味に飽きても何故か許せてしまったのは大人の余裕か。が、私にとって変な食べ物であることに変わりない。めちゃくちゃ旨いぜ!と思ってないのに、常に「マカロニグラタン」の文字を探している。
今晩、仕事帰りに1軒行くつもり。
日本一周 マカロニグラタンを探す旅。その魅力を解明する(飽きる)まで続く…