KKRの保有する病院むけ人材派遣業が倒産の危機へ
ムーディーズの調べによると、プライベート・エクイティ企業KKRが所有する米国の病院人材派遣会社エンビジョン・ヘルスケアの信用格付けは最低のジャンク級で、倒産の危機に瀕している。
同社はKKRが2018年に約60億ドルで買収した。
https://jp.reuters.com/article/kkr-breakingviews-idJPKBN1J90CE
エンビジョンは病院に医師や治療サービスを提供する事業を手掛ける。同社が推計する医療サービス市場の規模は1000億ドル、昨年の売上高が80億ドルだった点からすると、成長の余地があるとして買収に踏み切った。
しかしムーディーズは、業界内の継続的な労働圧力と、金利上昇により支払利息がほぼ倍増するため、営業成績が悪化し続けると予想する。借り換えによって負債が大幅に減少したわけではなく、満期は延長されたものの、Envisionは依然として負債を返済できないリスクを抱えているという。